社会そのほか速
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知り合いの女性Aさんの話です。彼女には恋人がいるのですが、その彼に不満があるらしく、愚痴を言うことの多い女性でした。
「聞いてくださいよ! この前彼氏と映画を観に行ったんですけど……」
「彼氏と食事をしてたときに、すっごくイラっとすることがあって……」
一つ一つは小さな不満。しかし一度彼氏への不満を見つけると、次から次へと嫌な部分が見えてきてしまいます。大好きな部分もたくさんあるはずなのに、彼氏の欠点ばかり目についてしまい、別れを考えたこともあったようです。
そんなある日、会ったAさんはこれまでとどこか雰囲気が変わっていました。「この前女子会で友達に教えてもらって、気づいたことがあるんです。」……いつものように、彼氏への愚痴をみんなに言ってしまったAさん。軽い愚痴のつもりがお酒の勢いもあり、一度話し始めると止まらなくなって、すっかり落ち込んでしまったそうです。
「こんな風になっちゃうなら、別れた方が良いのかな……」
そう言った彼女に対し、一人の子がこんなことを言いました。
「私も彼氏の嫌なとことかたくさんあったけど、それ伝えたら少しずつ直してくれるようになったよ。大事なのは、相手が真剣に話を聞いて歩みよってくれるかどうかじゃないかな?」
それを聞いた時、Aさんはハッとなり、同時に気持ちがとても楽になったそうです。
■不満をどうやって解消していくかが大切
彼氏と意見が合わずにケンカしてしまった……あるいは彼氏のちょっとした言動が目についてモヤモヤしてしまった……なんて経験は誰しもあるはず。良い人であることはわかっているし、大好きな部分ももちろんあるけれど、この人と付き合っていていいのかな? と不安になってしまう女性も多いようです。
しかしAさんのエピソードが、私たちにヒントを与えてくれます。何か不満があった時、重要になるのは不満自体ではありません。その不満をどうやって解消していくかが大切なのです。
よく別れの原因として「価値観の違い」という言葉が使われます。「金銭感覚が合わなかった」「食事の好みが合わなかった」
――様々な理由があるのでしょうが、はっきり言って”価値観の違い”なんてモノは問題ではありません。大切なのは、”その価値観の違いをどう埋めるか? という価値観”が一致するかどうかなのです。
何か二人の間にトラブルが発生したとき、どう行動するのか。例えば「お互いに不満を指摘しあい、改善を目指す」という価値観を共有しているのであれば、そのカップルは何か問題が起きても解決していけるはずです。逆に「嫌いな部分はあっても、好きな部分もいっぱいあるからお互い欠点には触れない」という価値観を選択するカップルもいるでしょう。これはこれで、彼らがこの価値観をきちんと共有していれば、二人の関係は円満に続きそうです。
最近恋人への愚痴ばかり……という人は、どうやったらその不満が解消できるか、お互いに話し合ってみてはいかがですか。結果としてどちらが歩み寄るかに関わらず、そこできちんと話を聞いてくれる相手ならば、きっと見込みがあるはずです。
ただしここで一つ注意しなくてはならないことがあります。「お互い不満をきちんと伝える」という選択をした場合、自分が不満を言うのはともかく、相手からも不満が来ることを覚悟しなければなりません。それが嫌ならば、相手の多少の欠点にも目をつぶることです。
お互いフェアに、大人な関係をめざしましょう!
(五百田達成)
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