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結婚していないのは人生の負け組? 結婚すれば幸せになれる?

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結婚していないのは人生の負け組? 結婚すれば幸せになれる?

結婚していないのは人生の負け組? 結婚すれば幸せになれる?

 

 「結婚すれば、幸せになれる」と思っている人がいます。でも、実際はどうなのでしょうか?

 「結婚すれば、幸せになれる」と思っている独身者は、「結婚していない=人生の負け組」という強迫観念を持っている人も少なくありません。人それぞれの人生観があるので、そう思い込んでいる人の幸せの基準ではそうなのかもしれません。ただ、現実的にはそうとは言い切れません。

 結婚しても、不幸な人はいるからです。

 だからと言って、もちろん「結婚はしない方がいい」と言っているわけではありません。「結婚しないと、幸せになれない」「結婚すれば、幸せになれる」と思い込んでいることが間違っているのです。

 一般的な常識に縛られると、自分の人生がかなり制限されてしまうことを理解した方がいいでしょう。

■結婚すれば、人生は安泰?

 結婚を「しなくてはいけないもの」と思っている人は、老後の心配をしている人も多いものです。では、本当に結婚をしたら、老後は安泰なのでしょうか?

 結婚した相手が、事業に失敗して借金するかもしれません。大きな病気になり、闘病生活を送ることになるかもしれません。せっかく結婚したところで、離婚することだってあるのです。

 ただ、これらのことは、自分の意思でその結婚を強く望んだのであれば納得できるし、そのつらい出来事からでも更なる幸せを見つけられることもあるものです。こういうトラブルが家族の絆や愛情を深めることもあるからです。

 しかし、単に「結婚したら、人生は安泰になる」と思い込んでいると、「こんなはずじゃなかった!」の連続となるでしょう。

 ただ単に老後が不安だからといって結婚に焦っている状態は、今、現在も幸せを感じられないし、未来も幸せになれない可能性は高いのです。

 人は、幸せになりたくて結婚を望みます。それなのに幸せになれなかったら、本末転倒ではありませんか?

 「思い込みをどれだけ捨て、その上で“自分にとっての幸せ”をきちんとつかむか」これこそが、自分らしく幸せになるためにも大切なことなのです。

■“自分らしい幸せ”こそ、大切!

 結婚に向いている人もいれば、向いていない人もいます。向いていない人が結婚をすると、窮屈な思いをすることもあるでしょう。

 人は、自分らしさを失った行動ばかりをしていると、自分の人生に納得できなくなります。納得できないと、どんなに成功しても、幸せを感じることはできません。つまり、自分らしさを失うと、人は幸せではなくなるのです。

 世間一般の価値観ばかりに振り回されるのではなく、みんな、自分の意思で自分にとって幸せだと思うことをつかめばいいのです。

■結婚を押し付けられていない?

 結婚に焦る人というのは、周りの意見に振り回されている人も多いものです。ただ、一つだけ知っておいた方がいいことがあります。

 本当に幸せな人は、人に自分にとっての幸せ(結婚)を押し付けないものです。人それぞれに幸せがあることを知っているからです。

 幸せな既婚者は、他の人が独身でいたとしても、「その人にはその人の幸せがある」と思うことができます。

 でも、結婚して幸せではない人の中には、「結婚をしなくては幸せになれない」「自分は結婚をしている分、幸せなのだ」と思い込みたい人もいます。つまり、他の人を通して、結婚は幸せなものだと証明したいのです。そうでなければ、自分が幸せであることを、自分に言い聞かせることができないからです。

 そんな意見に振り回される必要はありません。自分は自分にとって幸せだと思えることをつかめばいいのです。

■結婚が人を幸せにするわけではない

 結婚する行為そのものが、幸せになるものでも、幸せにならないものでもありません。もちろん幸せになるきっかけにはなるかもしれませんが、本当に幸せな家庭にするか否かは、その人次第です。

 逆のことを言えば、今、独身の状態でも自分を幸せにできない人が、結婚したからといって、幸せになれる可能性は低いでしょう。

 「今、その状態でも、幸せを見つけ、受け取れる人」ではないと、どんな環境になったところで、幸せを感じられないからです。

■結婚に必要なのは、忍耐?

 誤解がないように言うと、「結婚しても、幸せになれない」と言いたいわけではありません。

 結婚したければ、すればいいのです。でも、人の意見に惑わされたり、焦って結婚したりするのではなく、自分の意思できちんと結婚を望むことが大切です。

 ある60代の既婚者の男性から、こういったことを教えてもらいました。

・夫婦をつなぎとめるもの。30代は「愛情」、40代は「努力」、50代は「忍耐」、そして60代は「感謝」で結ばれる。
・結婚するのは、あばたもえくぼに見えてしまうほど、「判断力」がないから。離婚するのは、「忍耐力」がないから。再婚するのは、「記憶力」がないから。

 注目すべきは、どちらにも「忍耐」が入っていること。

 たとえ忍耐が必要なことであっても、自分が納得して選択したことであれば、乗りこえられるでしょうし、修羅場を乗り越えた夫婦ならではの“達成感”だって、味わえるでしょう。

 でも、老後の安泰のために結婚を望んでいたら、そんな忍耐を必要とする環境には耐えられないかもしれません。

 「結婚すれば、幸せになれる」ものではありません。「結婚しても、幸せになれる」人が、幸せになれるのです。

 自分にとっての幸せをしっかり理解し、自分の意思でその幸せをつかめる人になりましょうね。

文・ひかり (All About ひかりの恋愛コラム)

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