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失恋とは、何度経験しても慣れる事ができない心の痛みを伴います。このような出来事が自分の人生に起こった時は、どのように感情を整理すれば良いのでしょうか?そこで今回は、失恋がもたらす体への影響を知り、少しでも早く乗り越えられるようにするための方法をお伝えします。
■失恋のストレスがもたらす体への影響
人間は、あまりにショックな出来事があると、脳のシステムが処理をしきれずパニック状態になってしまいます。そして、その深い喪失感は、体にもネガティブな影響を与えてしまうとか。それは、何故でしょうか?
その理由の1つとして、大きな感情の動きは、脳に急激なストレスとなって負荷を加えるので、自律神経の働きが正常でなくなり、消化器系の動きを鈍くしてしまいます。すると、食欲がなくなるので、体内に栄養素が不足してしまいます。細胞が飢餓状態になると、肌の不調にも繋がってしまうので、良い事がありませんね。
また、脳内でも、情動に関わる情報処理をしている帯状回と呼ばれる部分の機能が一気に低下してしまうので、一種のうつ状態になるそう。うつ状態は、エネルギーを低下させるので、表情も何となく老けてしまいがち。
■失恋をすると胸が痛むには理由があった
そんな深い悲しみの体験をした際、胸がズキズキと重くなる事がありますが、人間は、心のダメージだけでなく、体でも苦痛を感じているそう。
大きなショックによって、胸が痛くなったり呼吸困難になってクラクラする症状が起こる事を、ブロークンハート症候群(ストレス性心筋症)と呼びます。これは、原因が「精神的ストレス」によるという違いがあるものの、虚血性心疾患の一環で起きる心臓発作と同じ状態であるとか。痛いはずです。
■失恋の痛手を早く回復させる方法
では、失恋の痛手を回復するためには、どうしたら良いのでしょうか?その人の性格や状況によって、失恋への解決法は一律ではないでしょう。今回ご紹介する1つの解決法は、「新しい思考回路をつくる」ということ。
別れた恋人の事を想ってしまう回路を「消す」事は不可能なので、対処として、脳に別の回路を作ってあげる事。例えば、旅行などで美しい風景に感動を覚えると、脳はその新しい出来事への対応に集中するので、普段の思考回路から抜け出ることができます。
そのように、自分自身が楽しいと思える何かに熱中する事で、新しい回路を作り、喜びを感じさせてあげる事が1つの方法。最初は、中々上手く行かないかもしれませんが、脳は何度も繰り返すと学習をするので、そのうちリセットが出来るようになります。
人生を歩む上で誰もが経験するであろう失恋。体だけでなく美肌にも大きく影響してしまうので、できる限り早く乗り越えて行きたいですね!
(山本 朱美)
【参考】
・National Institutes of Health – The ‘broken heart’ syndrome
・茂木健一郎著『脳は0-1秒で恋をする』PHP研究所