モンクレール ダウンベスト レディース岩田、憧れミスター御前で逆転Ｖ！賞金ランク急浮上で今秋の米ツアー挑戦宣言 スポーツ報知7月6日(月)7時5分配信 長嶋茂雄大会名誉会長（左）と、笑顔で優勝トロフィーを手に記念撮影に納まる岩田寛 ◆報知新聞社後援　男子プロゴルフツアー　長嶋茂雄招待セガサミーカップ最終日（５日、北海道・ザ・ノースカントリーＧＣ、７１６７ヤード＝パー７２）　２打差の３位から出た岩田寛（３４）＝フリー＝が６バーディー、ボギーなしのベストスコア６６で回り、通算１６アンダーで今季初優勝。元野球少年は、大会名誉会長の長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督（７９）が見守る前で圧巻の強さを披露し、昨年９月以来の通算２勝目を飾った。賞金ランクは２９位から首位に急浮上し、今秋の米ツアー挑戦も宣言した。　感情をあまり出さない岩田が闘志を全開にして優勝を決めた。「勝負の分かれ目はここだと思った」。同組の今平に１打差をつけて迎えた１７番パー４。第２打は残り１５７ヤードだ。ほぼ同じ距離から先に打った今平が８番アイアンでピンに届かなかったのを察知し、９番から８番アイアンに握り替えた。「ここで決める」。完璧な感触を残した一打はピンの左１メートルにぴたり。リードを広げ、１８番で逃げ切った。　脳裏によぎったのは以前、雑誌で読んだ、マスターズ２勝、全英オープン３勝のセべ・バレステロス氏（スペイン）の名言。「優勝争いしているやつののど元をかみちぎれ」―。岩田は「優し過ぎる僕にはできない。けど少しだけ」と“ぷちバレステロス”になった。　４日間のティーショットの平均飛距離が１位というパワーに、９４・４４％のパーオン率１位という高精度のショットで快進撃。過去１０度出場で１３位が最高だったが、苦手グリーンを正確なショットで制した。終わってみれば大会史上初となる優勝、ドライビングディスタンス賞、長嶋茂雄賞の３冠となる圧勝劇。長嶋氏からは「完璧な勝利に脱帽するしかありません。今回の優勝で改めて世界規格のプレイヤーになるべく羽ばたいてもらえることを期待しています」と絶賛された。　昨秋の世界選手権シリーズ、ＨＳＢＣチャンピオンズは３位に入り、東北福祉大の後輩、松山英樹（２３）＝ＬＥＸＵＳ＝も「すごい」と尊敬する実力者は、来季の米ツアー参戦を視野に入れる。　優勝を決めて国内２年シードを得て８月の海外メジャー、全米プロ出場もほぼ当確。出場権を持つ今年９月からの米ツアーの入れ替え戦の出場も表明した。計４戦で上位２５人に入れば来季米ツアー出場権を得るが「自分はまだ安定感がないし、底上げをしてきっちり通りたい」と岩田。「夢」の米ツアー進出への足場固めとなる貴重な１勝となった。（榎本　友一）　◆岩田　寛（いわた・ひろし）１９８１年１月３１日、仙台市生まれ。３４歳。ゴルフはシニア認定プロの父・光男さんの影響で１４歳から。仙台育英高から東北福祉大へ進み０２年の日本アマでベスト３２。０４年にプロ転向。０６年に賞金ランク６２位で初シードを獲得し、９年連続で維持している。１４年７月の全英オープンは予選落ち。Ｏ型。１７７センチ、７４キロ。 【関連記事】 成田、初完全Ｖ！賞金ランク５位浮上、「全英ＯＰ」切符ゲット 近藤、３年半ぶりＶ！賞金ランク３位急浮上「いざ日本Ｓ」 キンクミ「開き直り」１０位！シード権死守へ賞金ランク５９位崖っぷち 小田孔明、逃げ切りＶ！賞金ランク首位奪回 長嶋茂雄 、 岩田寛 、 松山英樹 を調べるモンクレール キャップ