■Introduction

　マツダと言えばスカイアクティブテクノロジーである。その実体は、一つの機能ではなく、クルマの全部をよくするテクノロジーだ。エンジン、トランスミッション、ボディ、シャーシ、サスペンション、ブレーキ、ドライビングシート、ステアリング、ペダルに至るまで。全てに手を入れ基本を磨き上げる。こうして生まれたコンパクトカーがDEMIOなのだ。

　GON「それで簡単に言うとスカイアクティブテクノロジーっていうのは何なんですか？」

　KEN「それはメーカーに詳しく聞いてよ！　エンジンとトランスミッションだけかと思っていたら、シャーシとかサスまで入るなら、走りが良くなったのはエンジンとATとのマッチングが良かったから、とか特定できない」

　GON「普通のモデルチェンジなら、今回はエンジン、特にインジェクションが違いますとか書いてあるんですけどねえ」

　KEN「マツダは最近、走りで勝負してるからねえ。それだとトータルに手を入れないとダメだと思う。他のメーカーにはちょっと真似できないよね」

　GON「借りたばかりですが、さっきアクセル踏んだら、ググーッと加速しましたよね！」

　KEN「ちょっとデミオのディーゼルを甘く見てたよ、1.5Lだし以前借りた『CX5』みたいには加速しないだろうと思ったら、レスポンスがよくてビックリ！　確かに加速はいい」

　GON「ターボって聞くと昭和の人はタイムラグがあるって思いますよね。『よろしくメカドック』の風見潤も言ってました」

　KEN「デミオの場合は、最大トルクが1500～2500回転で発生するから、アクセルを踏んですぐにターボが効く、さらに発生回転数に幅があるからトルク感が持続するんだと思うよ」

　GON「シートの座り心地もなかなかいいですよね、ホワイトレザーに赤いストライプがオシャレです。黒い皮革には赤いステッチが使われています」

　KEN「いいねえ～　ホワイトレザー。仕様表には合成皮革って書いてあるけど、その方がお手入れも簡単で気兼ねなく使えるから問題ない」

　GON「今回は一泊二日で伊豆まで行く予定ですから、走行距離は400kmを超えると思います。シートと後部座席の居住性は大事です。あと乗り心地も気になります」

　KEN「デミオはサスペンションとステアリングフィールもいい！　バネレートとアブソーバーの減衰がマッチしてるね。凹凸があった時の挙動はワンランク上のクルマに乗っている気分にさせてくれる」

　GON「高速道路に入りましたが、安定してますね。…