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ネット銀行は、通常の銀行に比べて金利が高く、ATM手数料も無料なところが多いとあって魅力的だ。とはいえ、近年はフィッシングという詐欺が問題になっている。ウェブサイトやメールを介してIDやパスワード等を不正に入手する行為で、なりすましで買い物をされたり、お金を引き落とされたりするなど、深刻な被害が発生する。そこで今回は、同詐欺を防ぐ「3つの対処法」を紹介する。
意外と知らない「ネット銀行」の基礎知識
■フィッシングとは?
フィッシングとは、ネット銀行などを装って不特定多数にメールを送り、ニセのウェブサイトへ誘導し、IDやパスワードを入力させるなどして、個人情報等を不正に入手する詐欺行為。
ネット銀行は手軽にサービスを利用できる反面、第三者によるなりすましに弱く、IDやパスワードがわかってしまうと、誰でもお金を引き落とすことができてしまう。このシステムを悪用したのがフィッシングであり、あの手この手で個人情報を入手しようとするのだ。
■主な悪質手口
フィッシングの手口は、ネット銀行を装ってメールを送ってくる形が非常に多い。「本人確認のため、会員情報の再入力をお願いします」「更新手続きをしてください」など、もっともらしいことが書いてあったりする。だが、そもそも金融機関(保険会社・カード会社を含む)は、メールでIDやパスワード等を訊いてくることは絶対にない。怪しい内容のメールが来たら、必ず直接電話で金融機関に確認するべきだ。
また、近年の手口はより悪質になっており、一度偽サイトに誘導させて、ユーザー自身に個人情報を入力させるケースもある。公式サイトと酷似した偽サイトもあり、一見しただけで判断するのは難しいだろう。
■フィッシングを防ぐ「3つの対処法」
フィッシングは非常に悪質な詐欺だが、ユーザーからIDやパスワードを聞き出すという手口は一貫している。つまり、ユーザー自身が気をつければ、ほとんどのフィッシングは回避できるのだ。
以下の対処方法を覚えて、常に警戒するようにしてほしい。
【1】フィッシング対応のセキュリティソフトを入れる
最も簡単で、最も有効な対処方法。フィッシングに対応したセキュリティソフトをインストールしておけば、被害を未然に防ぐことができる。フィッシングとは別にウイルスによるID・パスワードの流出を防ぐことができるので、一石二鳥といえる。新たなフィッシング詐欺・ウイルスに対応するためにも、常に最新の定義ファイルにしておくべきだろう。…