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[北京 10日 ロイター] – 中国が2015年の財政赤字について世界的な金融危機以降最大になるとの見通しを示したことは、同国の債券市場の発展は促すかもしれないが、地方政府の資金調達を担う融資平台(LGFV)の一部は危機に陥る可能性がある。
LGFVは地方政府傘下の資金調達会社で、資金調達規制を回避する目的で利用される。中国当局は地方債務の削減と、より透明性の高い地方債モデルへの移行を図っており、LGFVはすでにこうした圧力にさらされている。
投機的な事業や無駄な事業もあり、インフラ整備費を賄うための債務残高は3兆ドルを超えており、新たな借り入れはもちろん、既存債務の返済も厳しい状況だ。
一部では破綻の可能性を危ぶむ声が聞かれている。
江蘇省揚州市にあるLGFVの幹部は匿名を条件に「われわれが存続できる道はない。当社はかなり圧迫されている」と指摘。「ローンは期限を迎えるが、返済できない。資金繰りがこのようにタイトなままでは一部の会社は破綻するだろう」と語った。
同幹部のLGFVは道路建設と配管工事のため数十億元の債務を抱えている。
中央政府は2015年の財政赤字として、前年比1700億元増となる1兆1200億元(1800億ドル)を見込んでいることから、債券市場でも資金を調達するとみられ、LGFVとキャッシュを奪い合うことになる。
債券市場の流動性や透明性が高まれば、主に中国経済の構造的な弱味となっている非効率的な資本配分が改善されるとみられる。しかし、LGFVはそうした効率の悪さから恩恵を受けてきた。 続く…
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