社会そのほか速
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2015年3月1日から、いよいよ、16年卒学生の就職活動が「解禁」となった。例年、人気企業には多くの学生が殺到しているイメージがあるが、実際、どの程度「殺到」しているのだろうか。そんな疑問に答えてくれそうな「内定競争倍率」のランキングが公表され、注目を集めている。
中には2000倍を超える企業もあり、ネットでは、「恐ろしい」「マジですか」などのつぶやきのほか、「ランキングにまどわされるのは良くない」と主張する人もおり、様々な反応が飛び交っている。
ランキング首位の明治は2750倍
このランキングは、東洋経済オンラインで配信された「内定競争倍率『高い50社、低い50社』」(2015年2月24日)の記事で紹介されている。『就職四季報2016年版』に掲載されている、2015年卒生の「内々定者数」と、「正式応募者数」をもとに算出された。元となったデータは、同書(総合版)に掲載された会社のうち、「内々定者数」と「正式応募者数」の両方を回答した497社(原則として、事務系総合職の人数)。正式応募のハードルや基準は、各社によって異なるため、「入社難易度」を正確に計ることは難しい。が、「倍率」を知る目安にはなる。
トップは「明治」。事務系総合職の、応募者約1万1000人に対し、内々定者数はわずか4人だ。倍率は、唯一の4ケタとなる2750倍だった。2位は、繊維商社の「蝶理」(552倍)、3位は「森永乳業」(533倍)。4位は、メーカーの「ピジョン」(459倍)、5位は、服飾雑貨の小売・卸を手がける「チュチュアンナ」(448倍)だった。以下、10位の「帝人」(303倍)まで「300台」の倍率の社が続く。トップ10のうち、食品関係が半数を占めている。学生にとって身近で知名度が高い割に、採用人数が少ないことが影響しているのかもしれない。
一方、「競争倍率が低い50社」は、1位「福山通運」(1.5倍)、2位「ヨロズ」(1.9倍、自動車部品)、3位「アクシアル リテイリンググループ」(2.2倍、スーパー)など。上位50社のうち、15社が「小売業」、4社が「運輸業」だった。こうした業種では、100人以上に内々定を出す企業も多く、「倍率」が低く出るのは、不思議ではない部分もある。
「他人目線の知名度でなく、将来性などで選びたい」
ツイッターでは早速、「倍率が2750倍とか100倍と聞くと、くじ引きのように聞こえて来る」とか、「始めから狙う気も起きないな・・・」などの反応が相次いだ。…