社会そのほか速
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現在、退職後のセカンドライフや脱サラ後の仕事として、地元で地域密着型の「町のパン屋さん」を開き、好きなパンを作り楽しく過ごしたいと思う人が少なくないという。パン職人といえば「何年もの修行を経てやっと一人前になれる、専門的な職業」といった印象がある。合わせて、開業するには初期投資も膨大なため、そんなに簡単にパン屋を開くことはできないはずだ。
しかし、未経験者でもわずか5日間で独立開業するために必要なパン製造や店舗運営の知識を学べて、その後の経営もサポートしてくれる「リエゾンプロジェクト」というサービスをご存知だろうか。個性派小規模ベーカリーの開業支援を行うこのプロジェクトでは、2009年の開始からすでに90軒ほどのベーカリーが独立開業をしており、しかもそのほとんどの店が黒字を出しているのだ。独立にかかる費用も1,200万円前後と、これまでの3,000万円という一般的な費用に比べると驚きの低コスト。
今回は、その「リエゾンプロジェント」を始めた経緯や、プロジェクトの内容、今後の展望について、株式会社おかやま工房代表取締役の河上祐隆氏に伺った。河上氏はパン職人の修業時代を経て、1986年、大阪府大阪府羽曳野市にベーカリー「パンクック」を開業。現在は岡山県にて直営店3店のベーカリー経営とこのリエゾンプロジェクトの2軸で事業を展開している。
―まず、どのような経緯で「リエゾンプロジェクト」を始めたのでしょうか。
河上:きっかけは、2007年頃に一斉に退職した団塊の世代の方々から「セカンドライフにパン屋はできないか?」と相談を受けたことです。パン屋というのは地域密着型の商売ですし、地域貢献にもなるのでセカンドライフを考える方々には人気です。
しかし、当時は私も修行を経ないとパン屋を開業するのは難しいと考えていましたから実際には何も動けてはいませんでした。しかし後日、あるレストランのオーナーさんからも「パン屋を併設したい」というお願いがありまして、これほどニーズがあるなら具体的に考えてみようと思ったんです。
―やはりパン屋の修行時代はきついものなのでしょうか。
河上:そうですね。私も若い頃は、1日20時間くらい働いていました。業界自体が「パンは職人じゃなければ作れない」という常識で動いているため、5年、10年のきつい修業は当たり前になっています。
家内からも「40歳になったら、そんな働き方は無理よ。…