社会そのほか速
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食事からレジャーまで365日を優待品で生活する桐谷広人氏といえば、いまや自転車を懸命にこいで優待を使い切る毎日を送っている姿でお馴染みだ。現役プロ棋士時代の1984年から株式投資を始め、2007年に現役引退後、現在では優待投資家として注目を集めている。その桐谷氏に密着した一日から、優雅なランチの様子をリポートする。
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東京・中野の自宅から自転車で10分弱の西新宿・高層ビル49階。優待券で平日限定ランチと地上200メートルの眺めを楽しめる「響」に現われた桐谷さんは、全身を優待品でコーディネート。「育毛剤も優待品です」(笑い)。
優待生活を始めたきっかけはライブドアショック、サブプライムショック、リーマンショックでの大暴落。信用取引で破産寸前まで追い込まれた地獄の日々を助けたのが、次々と届く優待品だった。
増税などで「値上げ」が相次ぐ現在も、ルーム料金優待を「税込540円」割引券にしたシダックスのように、時代に対応した優待が日々の暮らしをサポートする。
保有する約700銘柄のうち約500銘柄が株主優待株。
「期限のある優待券は使わないとただの紙切れになりますから、現金を使っている暇はありません(キリッ)。3月末で期限が切れる優待券がまだ手元にたくさん残っているので、早く使わないと」
忙しくも楽しい毎日を送る桐谷さん。次の店に向けて、颯爽と自転車で駆け抜けて行った。
撮影■小笠原亜人矛
※週刊ポスト2015年3月20日号