社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
*17:06JST 欧米為替見通し:ギリシャの債務返済とオーストリアのブラックスワン
本日16日の欧米市場のドル・円は、日本銀行金融政策決定会合(16-17日)と連邦公開市場委員会(FOMC)(17-18日)の開催を控えて動意に乏しい展開が予想される。
ギリシャは、先週、国際通貨基金(IMF)への債務を滞りなく返済したが、今週も、本日16日に5.88億ユーロ、20日に3.50億ユーロの債務返済が待ちうけている。
ツィプラス・ギリシャ首相は、ギリシャ救援プログラムの残金約72億ユーロの支援実施を催促しているものの、ダイセルブルーム・ユーログループ議長は、ギリシャの経済改革リストの検証が終わるまでは支援実行は無い、と拒絶しており、依然としてギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念は払拭されないままとなっている。
ギリシャ政府は、ドイツに対して第2次世界大戦中の戦争賠償補償として、1600億ユーロを請求すると警告している。
市場が警戒している20世紀の悪夢として、1931年、オーストリアの銀行クレディット=アンシュタルトが破産し、ドイツ2位のダナート銀行が破綻して、世界恐慌に繋がったというトラウマが警戒されつつある。
2009年、オーストリアのヒポ・アルペ・アドリア銀行が国有化された。
2015年、オーストリア金融市場庁は、ヒポ・アルペ・アドリア銀行の債務と不良資産を引き受けたバッド・バンク「ヘタ」について、破綻処理計画を断念し、支払い不能を宣言する可能性がある、と警告している。
ドイツ政府及び金融機関は、遥か南方のギリシャの金融危機への対応策として、対ギリシャ債権の保全に腐心してきたが、南に隣接するオーストリアで金融破綻が勃発する可能性が高まっていることで、対オーストリア債権の保全が急がれる状況になりつつある。
【今日の欧米市場の予定】
21:30 米・3月NY連銀製造業景気指数(予想:8.00、2月:7.78)
22:15 米・2月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、1月:+0.2%)
22:15 米・2月設備稼働率(予想:79.5%、1月:79.4%)
23:00 米・3月NAHB住宅市場指数(予想:57、2月:55)
03:45 ドラギECB総裁講演(欧州の課題)
05:00 米・1月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く)(12月:+354億ドル)
《KO》