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[注目トピックス 市況・概況]欧米為替見通し:日・米の賃金上昇の乖離

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[注目トピックス 市況・概況]欧米為替見通し:日・米の賃金上昇の乖離

 [注目トピックス 市況・概況]欧米為替見通し:日・米の賃金上昇の乖離

 *17:16JST 欧米為替見通し:日・米の賃金上昇の乖離
 
 本日3日の欧米市場のドル・円は、明日のベージュブック(地区連銀経済報告)への警戒感から上げ渋る展開が予想される。
 
 17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、米国1月の雇用統計で「賃金上昇を伴った雇用回復」が確認されたことで、ベージュブック(地区連銀経済報告)や米国2月の雇用統計も同様だった場合、「忍耐強く」という文言が削除され、イエレンFRB議長に利上げに対する忍耐が求められなくなることが予想されている。
 
 一方で、日本の1月の実質賃金総額が前年比-1.5%となり、19ヶ月連続でマイナスを記録したことで、安倍トレード(日本株買い・円売り)の腰を折る結果となった。
 
 米国のインフレ率は前年比+1.3%、日本のインフレ率は前年比+2.2%だったが、消費増税を排除すると+0.2%となる。
 
 日本と米国の賃金上昇率とインフレ率の乖離を受けて、米国連邦準備理事会(FRB)は、量的緩和第3弾を終了して利上げ開始時期を模索する展開となっており、日本銀行は、量的・質的金融緩和の第3弾を模索する展開となっている。
 
 日本のインフレ率は、4月以降は消費増税の影響が無くなることで、原油価格が低迷していた場合、マイナスに落ち込む可能性も出てきている。
 
 6月は、連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが開始され、日本銀行金融政策決定会合で追加緩和が打ち出される可能性に警戒する月になるのかもしれない。
 
 【今日の欧米市場の予定】
 
 18:30 英・2月建設業PMI(予想:59.0、1月:59.1)
 19:00 ユーロ圏・1月生産者物価指数(前年比予想:-3.0%、12月:-2.7%)
 22:30 カナダ・10-12月期GDP(前期比年率予想:+2.0%、7-9月期:+2.8%)
 
 
 《KO》

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