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*09:04JST NYの視点:FED調査:市場も米経済の弱さは一時的との見方
米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)を28-29日の2日間にわたり開催している。今回の会合では金融政策の変更は予想されていない。イエレンFRB議長の会見や四半期ごとの連邦準備制度理事会(FRB)スタッフの予測の発表も予定されていない。しかし、6月会合の利上げの可能性を含め利上げのタイミングを見極める上で、声明の中で景気判断や見通しに焦点が集まる。景気判断または見通しが下方修正された場合、また、ドル高による景気への影響に対する懸念が強まった場合、ドル売りに拍車をかける。
ドル高や悪天候の影響で第1四半期の経済指標は軒並み予想を下振れた。米商務省が発表した3月の耐久財受注は1-3月期の国内総生産(GDP)が下方修正される可能性を示唆している。ほとんどのFRB高官は天候が改善する4-6月期の米国経済では大幅に成長ペースが加速すると期待している。しかし、一部出始めた4月の経済指標は製造業を含め引き続き冴えない。米民間調査機関コンファレンスボードが発表した4月の消費者信頼感指数は上昇予想に反し年初来で最低となった。今後の経済指標で1-3月期の経済の成長低迷が一時的か、実際の経済の弱さを示唆しているかどうかを判断していくことになる。
FOMCを控えて経済専門局であるCNBCが実施した世論調査で、エコノミスト、マネーマネジャーなど38名の回答者の3分の2が現在の経済の低迷が一時的だと見ており、第2、第3四半期に成長ペースが加速すると期待していることが明らかになった。「経済は弱い」と見ている市場関係者はわずか3%。また、米国経済がリセッション(景気後退)に陥る確率は14.7%と、前回調査の16.4%から低下した。国内総生産(GDP)の見通しは平均で、2015年2.7%成長、2016年2.81%予想で、前回3月の調査からほぼかわらず。回答者の84%が年内の利上げを予想しているものの、平均では10月。3月調査の8月から2ヶ月先送りされた。ただ、長期の見通しではFOMCの見通しを下回る。政策金利であるFF金利誘導目標の2016年末の市場の見通しは1.46%と連邦公開市場委員会(FOMC)の予測を40ベーシスポイント下回った。また、市場はFOMCが利上げを終了する水準を2.85%と見ており、FOMCスタッフ予測の3.75%を大幅に下回った。…