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がん転移抑える機能発見=脂肪細胞形成の遺伝子-名古屋市立大

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がん転移抑える機能発見=脂肪細胞形成の遺伝子-名古屋市立大

がん転移抑える機能発見=脂肪細胞形成の遺伝子-名古屋市立大  マウスを使った実験で、がん細胞の転移を抑える遺伝子の働きを強めた場合の肺(写真右)と、がん細胞に手を加えなかった場合の肺(同左)。黒い部分が転移したがん細胞(名古屋市立大提供)

   がん細胞の転移を抑える遺伝子の機能を新たに発見したと、名古屋市立大大学院の今川正良教授らの研究グループが12日、米科学誌プロスワンに発表した。がん治療の重要な課題とされる転移の仕組み解明や、新たな治療薬の開発につながる可能性がある。
  研究グループは、脂肪細胞や肺を作る遺伝子で、細胞の移動などにも関わる「fad104」に注目。がん細胞は転移する際、血管などを通じて体内を移動するが、がん細胞にfad104の働きを弱める処理をした場合、血管内に入り込みやすくなることが分かった。
  一方、fad104の働きを強めたがん細胞をマウスの尾の静脈に注射したところ、手を加えないがん細胞を注射したマウスに比べ、肺への転移が少なくなった。

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