社会そのほか速
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4月2日、ホンダが新型2シーター・オープンスポーツの「S660(エスロクロクマル)」を発売する。
ビート以来19年ぶりとなる軽スポーツカーで、名前からしても「S600(エスロク)」の系譜といえる往年の旧車ファンならばグッと来る名前だろう。
ビート同様、ミッドシップエンジン・リアドライブを採用し、高剛性と軽量化を両立した専用開発ボディーで運転する楽しさが味わえる仕様になっている。希望小売価格はマニュアル車、オートマチック車とも298万円からと軽自動車としては少々割高ながら、軽オープンカー市場で人気を博しているダイハツのコペンとはまた違ったスポーティなアプローチで新たなファンの獲得は必至と思われる。
⇒【画像】はこちら http://hbol.jp/?attachment_id=31311
もっとも、個人的には「エス」の系譜であるならば、中身は最先端でも外観だけでも思い切ってクラッシックな「エスロク」的なものだったらよかったという気もしないでもない。
というのも2015年版ジュネーブ国際モーターショーでシトロエンが発表した「DS21パラス」などは、見た目が昔ながらのシトロエンでありながらも中身は最新という斬新なモデルで話題になっているのだ。
このDSは1955年に登場した「シトロエンDS」の遺伝子を継承して新たにシトロエンがブランド展開するもので、2015年版として発表されたシトロエンDS21パラスはまさしく60年の歴史へのオマージュと位置付けられた車。まあこちらはまだショーで発表されただけなので単純に比較はできないのだが、日本の「エスロクロクマル」も、かつての「エスロク」的なものだったらまた一味違った面白い存在になっていたかも……と思わずにはいられないのだ。
とはいえ、こう思うのもおっさんの懐古趣味的なものに過ぎないかもしれない。何しろ、「S660」は、懐古趣味に囚われたおっさんではなく、26歳というこれからを担う若い世代が開発責任者となって生まれた車なのだ。
車離れなどと言われる20代が開発した軽スポーツカー。再びドライビングの楽しみを若者に広められる存在になることを期待したい。
<文/HBO取材班>