「多くの関係者がいぶかっているのは、拉致問題以外の進展で制裁は緩和しないですね、ということを確認をしたいわけです」（民主党・松原仁議員）
　
　　「そこは全くその通りです。拉致問題が解決しない限り何も動かない。ここは交渉の段階で明言をしてますし、平壌に日本の代表が行ったときも、そのことを北朝鮮側のトップに通じるように強く主張をしてきています」（菅官房長官）
　
　　日朝両政府は去年５月、拉致被害者を含むすべての日本人に関する包括的な調査を実施することで合意し、北朝鮮側は「夏の終わりから秋の終わり頃」に、最初の通報を行うとしていましたが、未だ、通報はありません。
　
　　民主党の松原議員は、北朝鮮側の対応は「不誠実極まりない」として、去年、北朝鮮が特別調査委員会を設置したことを受けて日本政府が一部解除した制裁を元に戻すべきではないか、と質問しましたが、菅長官は「私は、何が最も効果的か十分承知していると思っている。そうした中で判断をしていきたい」と述べるにとどめました。（05日19:31）