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◇「海水浴場のマナー向上条例」改正案、全会一致で可決
今夏の海水浴場利用者への規制を強化する神奈川県鎌倉市の「海水浴場のマナー向上に関する条例」の改正案が4日、同市議会本会議で全会一致で可決され、成立した。市民の関心が高い「海の家」の営業時間が同案に盛り込まれていないとして、一部市議が現在の「午後10時まで」を「午後8時半まで」とする修正案を出したが、賛成少数で否決された。
改正条例は、250平方センチメートル以上の入れ墨の露出▽音響機器による音楽や音声▽海の家以外での飲酒−−など8項目を「禁止行為」と定め、違反した場合に指導、勧告し、従わない場合は中止命令などを行う内容。昨年制定した同条例が「努力規定」にとどまり、効果を上げられなかったことから、1年足らずで改正されることになった。
焦点の海の家の営業時間は、9日から始まる市海水浴場対策協議会(会長・松尾崇市長)で決定する。市と海の家の事業者らが作る市海浜組合連合会との協議が中心になる。市は従前から「午後8時半まで」を提示しているが、事業者側は「午後10時は譲れない」と主張しており、交渉が難航する可能性もある。
このため、4日の市議会本会議では、松尾市長に対し、海の家の事業者らと協議した上で「午後8時半まで」とする従来からの方向を堅持するよう求める異例の決議案まで提出されたが、賛成少数で否決された。
海の家の営業時間は、近隣の藤沢市が午後8時半、逗子市が午後6時半と、いずれも鎌倉市より短い。近隣住民や警察関係者からは「せっかく条例を改正しても、営業時間が変わらないと効果は期待できない」との懸念も出ている。【因幡健悦】