船橋市立八木が谷中学校3年の佐藤伶南(れいな)さん(15)が、女子キックボクシングで二つの王座に就いた。プロとアマのタイトル戦で
それぞれ判定勝ち。「中学生のうちにベルトを取る目標が達成でき、うれしい」と話している。 (服部利崇)
佐藤さんは女子では最も軽い四十五キロ以下の階級。昨年十月のプロのタイトル戦は、出場予定選手が欠場、中学生ながら実力が
評価されている佐藤さんに代役の声がかかり、そのまま頂点に立った。十二月のアマの大会は王者のタイトル返上に伴う王座決定戦で、
ランキング一位だった佐藤さんが同二位を圧倒した。
始めたのは小学四年生。現在は鎌ケ谷市のジムで週三回、男性にまじって一日約三時間の練習を重ねている。小学二年生から始めた
テコンドーでも全国大会(形の部)で優勝しており、キックには自信を持つ。
得意技は横蹴り。突進する相手の力を利用するので威力抜群という。
男子との対戦もありながら、戦績は二十五勝十六敗二分けと勝ち越す。「女子相手なら二、三回しか負けていない」。プロの大会は
ヘッドギアなし。しかもアマの大会より軽いグローブを使う。パンチをまともに受けるとダメージは大きいが、「鼻を骨折した選手もいるけど、
私は鼻血まで」と余裕を見せる。
一人娘の挑戦を支える母の亜希子さん(41)は「けがは心配。でも試合が始まれば、(関心は)勝つか負けるかになる」と話す。
佐藤さんは二つのベルトを手に船橋市役所を訪問、松戸徹市長に報告した。
リングでポーズを決めた写真入り名刺を受け取った松戸市長は「セーラー服だと別人にみえる」と驚いた様子。佐藤さんは「まだまだ
強くない。世界に通用する選手になりたい」と飛躍を誓っていた。
ソース(東京新聞) http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150215/CK2015021502000132.html
写真=キックボクシングで二つの王座に就いた佐藤伶南さん
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150215/images/PK2015021502100046_size0.jpg