発言小町に「皆さんはどう思いますか?」という投稿が寄せられました。
トピ主さんには“友達以上の関係”という彼がおり、食事の約束がありましたが、病気を理由に断られてしまいました。彼は電話で直接謝ってきたものの、代替日の提案がないなど淡泊な内容で、寂しくなったトピ主さんは「もしかしたら私に会いたくないのでは」「仮病かも?」などと疑ってしまい、「行く気ない?」と尋ねてしまったそうです。彼が「また誘います!」と連絡してくれたため、トピ主さんは「もう少し信じるべきだった」と反省しているものの、「このままフェードアウトしてしまうのでは」と不安に感じています。彼とうまくいくためにはどうしたらいいのでしょうか。
■悪いことばかり想像して、自ら恋を滅ぼしては「本末転倒」
今回の投稿文は全体から、トピ主さんの強い不安が伝わってきます。「皆さんだったら、このことをきっかけに距離を置きたいと感じますか?」「彼から連絡しにくい状況になっていると思いますか?」「1カ月くらい待って連絡がこなかったら、こちらから連絡してもいいと思いますか?」などと、立て続けに問いかけています。とにかくまずは、深呼吸をして落ち着きましょう。
彼とは“友達以上・恋人未満”の関係とのこと。トピ主さんは彼の気持ちがわからないために、不安になっているのでしょう。食事の約束の前に、「少しギクシャクした関係になったような気がした」ともあります。
しかし、食事のキャンセルの際、いつなら空いているかを尋ねたトピ主さんに、彼は、代わりの日にちを提案してきました。残念ながらその日はトピ主さんに先約があり、「また都合のいい時に誘ってほしい」と断ると、彼は「また誘います!」と返したそうですね。このやり取りを見る限り、彼にも十分、トピ主さんに会いたい気持ち、会おうとする意思はあるように思います。
彼が本当にどう思っているかは彼以外の誰にも分かりません。「仮病では?」「他のもっと大事な用事を優先させたのでは?」などと、悪い想像をしようと思えばいくらでもできるでしょう。しかし、そうやって悪い想像を繰り返して、この恋を自ら滅していくことは、トピ主さんにとって本望でしょうか? きっと違うはずです。
「これ以上、答えが出ない恋なら次に行きたい」と望んでいるとか、彼を平気で嘘をつくような人間ではと疑い始めているならば、話は別です。でも投稿文を見る限り、そうではないのですよね。この恋の成就を望むのであれば、まずは落ち着いて、不安を減らすこと。「不安に囚(とら)われてばかりでは、うまくいくものもいかなくなる!」と自分の心に言い聞かせて、平常心を持ち直していきましょう。
トピ主さんはこの恋をうまくいかせたいはず。試験やスポーツなど、人生の色々な場面を思い出してみてください。「何が何でも成功させなくては!」と気負いすぎると、肩に力が入りすぎて、平常心もなくし、本来の力を出せず失敗してしまう……なんてこともあるものです。「とりあえず、彼は会おうという気持ちはあるようだ。その先はどうなるか分からないけど、それを今、心配しても仕方ない。何かが起きてから考えよう」――。そのくらい気楽に考えていたほうが、結果的に、いい展開につながることも多いように思います。
■「もっと愛して」…不安が不満になり、相手を追い詰めていく
恋をすると、誰でも多少は不安を覚えるもの。ちょっぴりなら自然なものですが、二人の間をギクシャクさせてしまうほどの激しい不安は、結果的に、その関係を壊してしまうことも少なくありません。
激しい不安は「不満」を生みます。「代替日の提案もなく、ただ謝りの電話のみの淡白な内容で少し悲しくなりました」という記述にもあるとおり、トピ主さんは彼の自分への態度に対して、「どうして私をもっと大切にしてくれないの?」と不満を感じています。「もっとちゃんと愛してくれないと、私は不安なのよ!」と心のなかで叫んでいる状態なのですね。
今は友達以上の関係とのことですが、トピ主さんには、彼に早く「好きだ」「恋人になろう」と言ってほしい気持ちがあるのでしょう。でも、彼はそうしてくれない。その焦りと寂しさが、不安と不満につながり、結果的に、二人の関係をギクシャクさせてしまっているのではないでしょうか。
■肩の力を抜いて。“なるようになれ”くらいの大らかさも必要
トピ主さんは「それでも彼を好きです」と書いていますが、このまま不安と不満を心に抱えたまま彼に接していれば、彼もそれを感じ取っていくでしょう。次第に、自分や自分の好意を否定されているような感覚になり、そのうち、トピ主さんの好意に喜びや心地よさを感じなくなってしまうかもしれません。
そうなる前に、今しっかり、自分の心を立て直しておきましょう。「このままフェードアウトになるのでは?」「彼から連絡が来なかったら、私から連絡していいのか」などと悩んでオロオロするよりも、落ち着いて、「私は大丈夫」と自分への信頼と安心感を高めていきましょう。恋愛は相手あってのことですし、「うまくいくときはいくし、いかないときはいかないもの」くらいに考えて、運を天に任せるような大らかさも、時には必要ではないでしょうか。
そして無事彼に会えたときには、彼がくれる好意や愛情をひとつひとつ、楽しんで受け取っていきましょう。焦って先のことを考えるのではなく、「今、楽しい時間をありがとう」と、シンプルにその場を楽しむこと。交際や結婚の約束は、「一緒にいて、心から楽しい」という気持ちの先に自然と芽生えてくるもの。不安だからと愛情の“保証”を欲しがり、不満をぶつけて、どうか二人の関係を壊してしまわないように……。
それに万が一、この恋がうまくいかなかったとしても、それは「お互いの希望に折り合いがつかなかった」というだけのこと。その彼ひとりに愛されなくても、それでトピ主さんの魅力が損なわれるわけではありません。そのことは覚えておいてくださいね。「うまくいかなくてつらい」「彼といても幸せな気分になれない」と思ったら、極端な話、トピ主さんから離れることだってできるのです。二人は「対等に」会う約束をしているということを、どうぞ忘れずに。
好きな彼と仲良くできている“今”という時間を楽しみ、「なるようになれ」くらいの気持ちで、リラックスして臨んでいきましょう!
(外山ゆひら)