http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2015030102000118.html

　食品メーカー各社は、三月にアイスクリームや冷凍食品を値上げする。
急激な円安などで原材料が高騰しており、各社が販売価格への転嫁に踏み切った。
四月も牛乳など生活必需品の値上げが予定されており、家計には厳しい春となりそうだ。

　食品では、アイスクリームの価格が一斉に上がる。
明治、森永製菓、ロッテアイス、江崎グリコの製菓大手が値上げを表明しており、
税別の希望小売価格が８～１０％程度上がる。
原料となる生乳価格が、離農による生産量の減少を背景に上がり、
チョコレートなどの輸入原材料も円安で高騰している。

　四月には牛乳やヨーグルトの値段も上がる予定で、
乳業大手は「自社努力だけで、コスト吸収は困難」と理解を求める。

　冷凍食品は二月に続き、値上がりする。
日清食品冷凍と日清フーズは、３～１４％引き上げる。
牛肉や豚肉の価格が新興国での需要増などを受けて高騰していることが影響した。

　すり身に使われるタラやエビの価格も高騰している。
紀文食品は、さつま揚げなど練り製品や、ギョーザやワンタンといった中華総菜など
合計約三百五十品目を約５～１５％引き上げる。

　料理に使う材料や調味料も上がり、食卓には打撃だ。
日清フーズは天ぷらなどに使う粉を２～４％値上げする。
日清オイリオグループのオリーブオイルは３０～５０％値上がりする。

　このほか、三井農林の「日東紅茶」のティーバッグも５～１０％高くなる。
外食業界ではカレーハウスＣｏＣｏ壱番屋では、チーズ、ロースカツなど
カレーのトッピング七品目の税込み価格が二十二～三十二円高くなる。

表：3月の主な値上げ
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