社会そのほか速
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◇70代女性 犯行6回・・・実刑
県内で高齢者の万引きが増えている。県警が摘発した60歳以上による万引き事件は2013年、386件に上り、10年前と比べ37%増加した。背景に、「高齢者の孤立化」を指摘する専門家もいる。過去に逮捕された和歌山市の70歳代の女性に理由を聞いた。(星研介)
「今思うと本当にばかなことをしました」。白髪交じりの小柄な女性は後悔の言葉を口にした。6畳のワンルームマンションで独り暮らし。「人様への迷惑を考えていませんでした」
女性は神戸市の百貨店の紳士服売り場担当として定年まで勤め上げ、「ずっとお金に困ったことはなかった」と言う。
暗転したのは定年後。「一緒に洋服屋を開こう」と誘われた同世代の出入り業者に退職金と貯金約500万円を託し、足りない分は借金した。「結婚せず、親の介護をやりきった。次は自分の人生を歩もうと思った」。しかし、開業話は進まず、業者の男性とはやがて連絡が取れなくなった。約100万円の借金が残った。友人らは阪神大震災で転居したため疎遠になっており、相談相手はいなかった。
そんな頃、「食費を浮かそう」と魔が差し、初めて万引きをした。当時住んでいた兵庫県内のスーパーで、周囲の目を気にしながら、おにぎりなど1000円分を手提げかばんにしのばせた。店を出た所で、警備員に「おばあちゃん、分かるよね」と肩をたたかれた。しかし、その日は店長から注意を受けただけで済んだ。「二度とすまいと誓ったんですが……」
2年後、同じ店で食品約1000円分を万引きした。今度は見つからず、やめられなくなった。雑誌やかばんも盗むようになった。5回目の犯行で逮捕された。窃盗罪で略式起訴され、罰金刑を受けたが、約3年後の11年秋、6回目の犯行で再び逮捕。懲役1年の実刑判決を受けた。
女性は13年に和歌山刑務所を出所後、行政の支援を受けながら、社会復帰を目指している。自己破産し、借金は帳消しになった。ノートにびっしりとレシートを貼って家計簿をつけ、月約10万円の年金をやりくりする。散歩やテレビが楽しみという。「残り少ない人生、静かに暮らし、やり直したい」。女性はそう語った。
◇地域で啓発 抑止へ
万引きの疑いで逮捕されたり、任意で取り調べを受けたりした件数は減少傾向にあるが、高齢者では増加している。
県警によると、2013年は830件と03年から90件減った。しかし、このうち60歳以上(386件)は全体の47%を占め、03年の31%から大幅にアップした。警察庁によると、全国でも高齢者の万引きは全体の25%(04年)から41%(13年)に上昇した。
刑務所を訪問し、服役者の心理分析をする東京未来大(東京)の出口保行教授(犯罪心理学)は「高齢万引き犯の増加には、地域から孤立した独居高齢者の増加が影響している」とし、「家族や友人ら周囲とのつながりが薄い人は、犯罪をすれば社会的な地位を失うというリスクを軽視する傾向がある」と指摘、予防策の必要性を訴える。
県警は、スーパーへの防犯カメラの普及など抑止対策を進める一方、警察官による独居老人宅への訪問にも力を入れる。県警生活安全企画課は「地域との関係が薄い高齢者を啓発することで抑止につなげたい」とする。

◇フキノトウ並ぶ
大野市で400年以上続く七間(しちけん)朝市の今年の市が春分の日の21日、始まった。新鮮な野菜や山菜を品定めする市民らでにぎわった。朝市は12月31日まで毎日午前7~11時に行われる。
市中心部の七間通りに約30軒が出店。収穫したばかりの白菜やニンジン、フキノトウや梅の花などが並んだ。初日のこの日は、商売繁盛を祈願する神事や中学生によるブラスバンド演奏、招福餅まきもあった。
友人3人と訪れた越前町の主婦為国とよこさん(65)は「野菜が新鮮で安いのでたくさん買った。春が来たなあと晴れ晴れした気持ち」と喜び、売り手の中村美智子さん(76)も「調理の仕方を教えたり、教わったりと会話が朝市の楽しいところ。毎朝早いけれど頑張らなくちゃ」と話していた。
雪深い同市では、冬の間休みだった越前大野城や、城下町を巡る人力車もこの日、始まり、春の訪れを感じさせていた。

鈴鹿市庄野羽山のショッピングセンター「イオンモール鈴鹿」で、県立飯野高校応用デザイン科2年生の作品展が開かれている。22日まで。
同科では1年生でデザインと美術の基礎を学び、2年生から商業デザイン、コンピューターグラフィックス、服飾デザインなど6コースに分かれて学習する。作品展は同科の77人が計172作品を展示した。絵画やポスター、彫刻などのほか洋服も並び、市民が熱心に鑑賞していた。
「一歩前へ踏み入った色」と題し、力強く踏み出す人の足をコンピューターグラフィックスで表現した勢司香織さん(17)は「放課後も残って制作した。高校で学ぶ意気込みを描きたかった」と話していた。

「淡路花博2015花みどりフェア」が21日、開幕した。「ジャパンフローラ2000」(淡路花博)の開催から15年になるのを記念し、県などでつくる実行委員会が開催。5月31日までの期間中、主要3会場などで300以上の催しが開かれ、300万人の来場を見込む。国営明石海峡公園(淡路市)では100万本の花が次々に咲き、チューリップは4月中旬、カーネーションは5月に見頃になる。(斎藤剛) ◇開会式
主要会場の明石海峡公園、市民広場(洲本市)、淡路ファームパーク・イングランドの丘(南あわじ市)でそれぞれ開かれた。
明石海峡公園では、淡路島名誉大使の落語家・桂文枝さん、洲本市出身の女優・大地真央さん、ファッションデザイナー・コシノヒロコさん、建築家・安藤忠雄さんも出席し、「花みどりフェアへいらっしゃーい」と呼び掛けた。
県立津名高校の吹奏楽部員が「すみれの花咲く頃」などを演奏。主催者の瀧川好美委員長は「72日間、全国や世界から注目される島になるよう努力したい」とあいさつ。井戸知事は「全島を挙げて華々しい花博にしたい」と述べた。
◇淡路会場
明石海峡公園は、咲き始めのチューリップや満開になったスイセンを観賞する人たちでにぎわった。鳴門海峡の渦潮見学とセットのバスツアーで立ち寄った大阪市東淀川区の会社員岡崎美紀さん(29)は「淡いピンクのチューリップが春らしくてよかった」と話し、奈良県五條市から家族と訪れた小学6年の中村咲喜さん(12)は「花いっぱいでおとぎ話の国のよう」と喜んだ。
公園内では、人気アニメ「妖怪ウォッチ」のスタンプラリーに参加する家族連れも。隣接する夢舞台では、宝塚歌劇の衣装などを展示する特別展が始まった。元トップスターの大地さんのトークショーには約200人が参加した。
◇洲本会場
明治期のレンガ建物を活用し、絵画を展示する「すもとアルファビアミュージアム」が開館。市民広場では餅つき大会が開かれた。市街地から城跡、完成したばかりの「小路谷歩道」を歩くイベントもあった。
◇南あわじ会場
イングランドの丘で、ウサギと触れあえる施設「ラビットワーレン」がオープン。隣の農産物直売所「美菜恋来屋(みなこいこいや)」も正式オープンし、2階のレストランも営業を始めた。
◇サテライト会場
島内の観光施設など43か所も花博の会場だ。淡路市の淡路ワールドパークONOKOROでは21日、「スーパーカーフェスティバル」が開かれた。フェラーリやランボルギーニなどのスポーツカー11台が展示された。

【イスラマバード共同】パキスタン軍は21日、隣国アフガニスタンとの国境に近い北西部の部族地域カイバル地区で武装勢力に対する大規模な攻撃を行い、80人を殺害したと発表した。負傷者も約100人に上ったとしている。一方、軍の兵士7人も犠牲になった。
部族地域には、150人以上の死者を出した昨年12月の学校襲撃事件で犯行を認めたイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」などの拠点があり、軍が攻撃を強化している。
軍は昨年6月から掃討作戦を続けており、学校襲撃事件ではTTPが軍への報復を主張した。