社会そのほか速
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高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]
* * *
又吉直樹の「火花」(文學界・文藝春秋社)を読んでみた。
「文學界」などという純文学誌を買うのは何年ぶりのことであったろうか。又吉のデビュー中編という表紙の惹句を見たとたん手にとっていた。なんだか、気持ちがざわざわした。又吉が書く純文学に。
買ってはみたもののしばらく手がのびなかった。純文学で面白くなかったら落ち込むからだ。そうこうしているうちに、あの売れない雑誌の代表のような文學界が、増刷になった。又吉の小説が載っているからだ。また、あれよあれよと言うちに中編なのに単行本化された。そろそろ読まねばなるまい。
物語の主人公・徳永は「スピークス」というコンビを組む弱小事務所の漫才師。夏、熱海の花火大会の余興に駆り出されたスピークスは、そこで、漫才コンビ「あほんだら」の神谷と出会う。徳永は、神谷と話すうちに、神谷こそ、自分の師匠であると、瞬間的に感じた。徳永20歳、神谷24歳の出会いである。
なぜ、徳永は神谷を師匠だと感じたのか。
私小説でもない限り、小説の主人公を著者と同一視することは周到に避けなければならない。しかし、語られる思想は著者と同一かもしれないと思う。
神谷は徳永に言う。
「漫才師とはこうあるべきだと語るものは永遠に漫才師にはなれへん。(中略)本当の漫才師というのは、極端な話、野菜を売ってても漫才師やねん」「自分が漫才師や言うこと忘れて生まれてきましてね、阿呆やからいまだに気づかんと野菜売ってまんねん」
全身漫才師以外は漫才師として認めないのが、神谷なのだ。筆者の知っている実在の人物で、当てはまる人は横山やすし以外に居ない。タクシーに乗っていても、セスナ機に乗っていても、競艇のハイドロプレーンに乗っていても、漫才師。
こうした神谷を「師匠だ」と感じた徳永はまた、この思想に縛られて売れることがない。後輩が徳永を乗り越えて、テレビに進出する。キャラクターで売れた後輩である。しかし、神谷はキャラクターを作って漫才を演ることを否定する。漫才師は自分自身でなければならない。厳しすぎる掟だ。
このように、小説上で神谷に発言させている又吉は、どこかしら漫才に対して禁欲的な考えを持っているのだろう。だとすると、今売れている「ピースの又吉」は、いつか漫才をやめるかもしれないとも思う。
小説の終わりで、失踪していた神谷は、肉体に強烈なキャラクターを付随させて戻ってくる。
「笑われるんやない。笑わせるんや」
という陳腐な言葉さえも説得力を持って語ることのできた神谷が、キャラクターを纏って帰ってくる。
そしてまた、漫才をやろうとしている。漫才師というのは悲しい職業である。
【 元の記事を読む 】

東洋ゴム工業(大阪市)が国の基準を満たさない免震ゴムを製造していた問題で、この免震ゴムが使われている全国計55棟の建物のうち、官公庁の建物を中心に11府県18棟の具体名が読売新聞の取材で判明した。
地震発生時の対応拠点となる自治体や警察・消防の庁舎、病院が複数含まれている。国土交通省建築指導課は「安全性の調査を急がせたい」としている。
国交省は、該当する建物を「18都府県に計55棟」と発表していたが、具体名は公表していなかった。
読売新聞が18都府県などに取材したところ、日立市消防本部庁舎(茨城県日立市)や神奈川芸術劇場(横浜市)、鳥羽警察署(三重県鳥羽市)など、不特定多数が利用する自治体庁舎や公共施設を中心に具体名が判明した。長野市新庁舎・芸術館や国立病院機構・舞鶴医療センター新病棟(京都府舞鶴市)など建設中の建物も含まれる。
一方、マンションなど民間建築物については、各自治体とも具体名を明らかにしていない。
伸縮で揺れを吸収する免震ゴムは、国交相の性能認定を受けないと使用できないが、東洋ゴムの担当者はデータを改ざんして申請するなどしていたとされる。

島津製作所は3月16日、全自動LC/MS前処理装置「SCLAM-2000」(研究用)を発売した。
「SCLAM-2000」は、遠心処理を行った採血管などのチューブと試薬、2種類の前処理専用容器をセットし、PCまたは装置本体からの操作することで、全自動で生体試料の前処理とLC/MSによる分析が実行できる装置。最大60検体のLC/MS分析を自動で実行可能で、オンラインでLC/MSに接続されているため、前処理後に試料を手動でLC/MSにセットし直す必要がない。1時間あたり約20検体を処理することが可能だ。
また、1検体ごとに逐次処理を行う方式を採用しており、検体ごとの前処理反応時間の差など、個体間のばらつきをなくし、日内差、日間差を含めた再現性≦10%の分析精度を実現する(同社評価による)。バーコードリーダ(オプション)による検体のID管理や分析結果の校正機能、試薬の残量や使用期限などの管理機能、装置保守履歴の記録機能といった多彩な精度管理機能により、常に最適な状態で装置を維持し信頼性の高いデータが取得できるとしている。
さらに、キャップを外した採血管や試薬をセットした後は、検体および試薬を入力する2ステップのシンプルな操作で前処理を開始できるため、手技の操作ミスを低減することができる。加えて、満杯検知センサー付きの前処理容器の廃棄ボックスや廃液タンクを装置内に備えており、感染性試料を扱う際の感染リスク低減にも工夫がなされている。
なお、価格はソフトウェア込みで1750万円(税別)。
全自動LC/MS前処理装置「SCLAM-2000」(研究用)
[ロンドン 16日 ロイター] – 石油輸出国機構(OPEC)は16日公表の月報で、非加盟国の今年の供給見通しを据え置き、米国のシェールオイル生産が原油安を受けて減少し始めるのは今年の終盤になる可能性があるとの見通しを示した。
月報では「タイトオイル(シェールオイル)の生産者はシェール埋蔵地域の一般的な油田は年間60%減少し、その減少は新たな油田の掘削によってのみ埋め合わせが可能なことを承知している」と指摘。
そのうえで、「高いコストや石油価格が低迷を続ける可能性を理由に掘削活動が低下するため、生産がその後、恐らく2015年終盤までに減少すると見込まれる」とした。
OPECの次回定例総会は6月に予定されており、加盟国当局者らのこれまでの発言は、生産枠が維持されると示している。
月報では、今年のOPEC産原油需要は日量2919万バレルと、若干下方修正した。世界の石油需要伸び見通しは据え置いた。
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2015年3月15日、米華字メディア・多維新聞は安倍晋三首相が4月下旬ごろの訪米時に米連邦議会で演説を実施することについて、歴史問題で揺れる日韓関係の影響によって演説が中止になる可能性もあると報じた。
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安倍首相の訪米に先立ち、国家安全保障局の谷内正太郎局長は15日ワシントンに向け出発。4日間の滞在でライス大統領補佐官らと会談し、日米防衛協力の指針=ガイドラインの改定作業や、TPP環太平洋パートナーシップ協定の交渉について意見交換する。また、慰安婦問題について解決済みとする日本政府の立場についても詳しく説明する方針だ。
韓国政府は依然慰安婦問題について日本政府の謝罪と賠償を求める態度を崩していない。オバマ大統領は14年4月にソウルで行われた記者会見において、元慰安婦への謝罪と賠償を「尊重すべきだ」としており、日米が慰安婦問題について共通の認識に至るかどうかは未知数である。
安倍首相の米議会演説は戦後70周年を迎える日米関係に関するものとなる予定。演説が実現すれば、日本の首相が米議会で演説するのは1961年の池田勇人首相以来、54年ぶりとなる。(翻訳・編集/谷)