社会そのほか速
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兵庫県洲本市で男女5人が刺されて死亡した事件で、被害者の親族が無職平野達彦容疑者(40)=殺人容疑で送検=から逃れて駆け込んだ民家の男性が15日までに神戸新聞社の取材に応じ、凶行直後の状況を語った。
【図】容疑者の父母と被害者家族の相談状況
9日午前7時すぎ、平野浩之さん(62)の長女(32)が取り乱した様子で飛び込んできた。「お父さんとお母さんが刺された」。家人が110番、受話器を受け取った長女が悲痛な声を上げた。
達彦容疑者に見つからないよう奥座敷でかくまった。腰が抜けて立てず、震えて涙を流す長女を、男性の母が抱いていた。男性が「犯人に見覚えは」と尋ねても「知らない」という。
外に出ると、近くのあぜ道であおむけに倒れた浩之さんを発見。黒っぽい服装で傷口や出血は目立たなかったが、青ざめた顔で意識を失っていた。靴は履いておらず、切迫した様子がうかがえた。
「早く救命したってくれ」。数分後に到着した警察官に頼んだが、搬送先の病院で死亡が確認された。
達彦容疑者との交流はほとんどなく、住んでいることすら知らなかった。男性は「本当にショックだ。こうなる前に何とかできなかったのか。無力さを感じた」と肩を落とす。