社会そのほか速
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「私より早く内定を得た同期から、君は○月に内定が出た組だね、と補欠扱いのように言われました」
内定式や内定者研修が開かれる季節。例年、内定の時期や内定を得た企業の数などで、劣等感を持ち、入社への不安を訴えるまじめな学生に出会います。
他人と比べてしまう気持ちは、わからなくはありませんが、内定の順番など気にする必要はありません。内定者や新入社員同士が感じる序列意識と入社後の仕事の評価とは無関係です。
今の時期、大切なのは、内定を就職活動のゴールではなく、社会人のスタートととらえ直す意識です。過去は変わりませんが、未来は変えられます。未来を見据えれば、今感じる差が成長する課題に通じ、努力すべき方向のヒントとなるはずです。
私自身、大手企業の新入社員時代には、学生時代から起業経験や留学経験があり、自己主張できる同期たちを見て、自分の平凡さを痛感。自信を失いました。そこで気持ちを切り替え、自分には特別な才能などないのだから、無用なプライドは捨て、積極的に先輩や上司とコミュニケーションをとることを心がけました。その結果、様々な教えを請うこともでき、成長の糧になった実感があります。
一方、自己主張が強かった同期の中には、職場の人間関係につまずき、1~2年で退職していった人もいました。
働く人生は長い。コツコツと努力と工夫を続ける先に、自分の成長や会社の評価があるのです。(フィールワークス代表)
(2014年9月23日の読売新聞朝刊に掲載)