社会そのほか速
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経団連が毎年実施する調査では10年連続1位です。
「サークルの代表を務め、コミュニケーションには自信があります」と自己PRする学生がいますが、大半は勘違いをしています。本当のコミュニケーション能力とは、自分と異なる価値観や考えを持つ他者と意思疎通できる力。友達同士で会話が弾むのとは次元が違います。
この力が求められる理由は二つあります。一つは、就業構造の変化です。農林漁業など第1次産業、製造業など第2次産業で働く人の割合が減り、小売り、金融、飲食店など第3次産業で働く人が今や7割。人と接する仕事が増えたのです。
二つ目は、働く人の多様化です。かつて、会社で働くのは男性が中心でしたが、今は女性も半数近くが仕事を持っています。派遣やパートも増え、外国人が働く職場も珍しくありません。多様な人たちが一緒に働くため、互いに理解しあい、協力することが難しくなっています。
今からできる準備は、アルバイト先など周囲にいる年の離れた社会人と接すること。仕事の楽しさやつらさ、若い人に望むことやその理由を質問してください。また、留学などで外国人と接するのも有効です。
世代や文化が異なる人と話せば、人と接する訓練になり、いかに自分の価値観と異なるかもわかります。違いを理解し認めることが、コミュニケーション能力を鍛える第一歩になります。(フィールワークス代表)
(2014年4月29日の読売新聞朝刊に掲載)