社会そのほか速
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昨年5月、大手電力10社は値上げに踏み切り、標準的な家庭で月322~430円の負担増に。関西電力では、今年4月に平均10%強の再値上げを予定している。
都内の会社員、吉田健次郎さん(仮名・28歳)は、こうした電力会社の一方的な値上げに憤慨。電気料金プランの変更を決断し、負担軽減に成功した。
「ほとんどの一般家庭が契約しているのが、時間帯に関係なく使うほど電気の単価が高くなる従量電灯という料金プラン。しかし、平日は朝7時半には家を出て、帰宅は21時過ぎという僕のような会社員は、1kWhあたり19~30円ほどの電気料金が、21時から朝5時まで平均10円ほど安くなる『夜得プラン』がお得なんです。僕の場合、夜にエアコンを使う冬場は電気代が月8500円前後でしたが、今では7200円程度。年間でも約8000円安い」
一方で、東京電力の夜得プランは、従量電灯プランに比べ昼の電気料金が1.5~2倍ほど高く設定されている。そのため、電気代を安くするには、心がけが必要だ。
「休日も、夜9時までは極力、無料でいられる公共施設、書店、家電量販店を転々としますね。家にいても9時前のエアコン使用は厳禁。ノートパソコンやスマホの充電も夜9時以降のみ」
各電力会社は、ほかにもさまざまな料金プランを用意。各サイト上で生活スタイルを入力すれば、オススメの料金プランを弾き出すことが可能だ。原油安になっても、値下がりしない電気代を高く払うほど愚かなことはない!?
― 迫りくる[インフレ地獄]の歩き方【2】 ―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その63 ―
代官山のマンションを売ると決めて、大手不動産屋さんと5社と一般媒介契約を結んだが、3か月経っても進展せず。価格も2回下げ、これ以上安く売りたくない状況だった。
⇒【前編】『買うより難しい、中古マンション「売り」事情』http://nikkan-spa.jp/806967
さあ次の一手はどうする。実は次の一手は、相手側から連絡があったのだ。新宿の聞いたことのない中堅不動産屋さんの営業マンがやって来て、部屋を見るなり「この物件は絶対売れますよ。価格も妥当だし。是非売らせて下さい」と言って来たのだ。
実はその営業マン、日ごろネットで物件を見て、売れそうなお値ごろ物件を見ては、横やり営業をしかけてたのだ。そもそも売れてなんぼの世界、売れば当然手当も付くから俄然頑張るという。そうなると、中小の不動産屋さんの方がシビアですね。
新宿の新担当は、売り方を実に心得ていて、いきなりオープンハウスをしましょうと言って来た。当時部屋に荷物が3割ぐらい残っていたので、ダメだろうと思ってたが、別に出来ないことはないから、荷物をまとめておいて下さいという。
そこからが凄い。彼の論理で言うと、物件は特に代官山などの人気エリアは、近くに住んでいる人が買いたがる。それはこのエリアにこだわっているからだ。そうなると、やや古い物件に住んでいる人や、狭い間取りに住んでいる人に、物件を紹介すれば、食いついてくるはずだという。
オープンハウス前日から、ビラを作って、付近の古めの物件に撒きまくり。オートロックも超えれるとこは越えて、じかに入れたり、とにかくその撒き方が半端じゃない。
とある週末、のぼりを立ててオープンハウス開始でございます。確かに効果は抜群だった。お客さんは今まででは、一番来た。けど契約の話となると、前へ進まない。どうしたものか。結局丸2日が過ぎ、日曜日の夕方、のぼりを仕舞い、また来週にでもしましょうか、なんて言ってる時に、ひとりのお客さんが物件を見に来たのだ。
結局、最終的には、その物件を見に来た人が買ってくれた。担当が言うように、近所に住んでて、わりと古めの物件で、もっと新しいマンションはないかと探していたという。彼の予想通りの展開であった。
新宿の不動産屋さんには、今でも感謝している。彼がいなかったら、相当安い値段で売っていたかも知れない。それにもまして、大手不動産販売会社って役立たずだよね。
マンションを売る時は、誰が買うのか想定して、売った方がいい。理想は優秀な営業マンを見つけることなんだけど、それはなかなかいない。とにかくそう簡単に売れない。昨年、知り合いのご近所さんが、子供が大きくなったので、広い物件に移るために売ってたけど、売れるまで半年かかっている。それだけ体力がないと、凄く安く買いたたかれるんですな。
結局、マンションは見事売れて、しかもローンを差し引いても、そこそこお金が残った。人気エリアの物件は、すぐ売れないけど、価格はあまり下がらない。だから買うときに優良物件を買うことをオススメする。
北斗の拳で言うなら、あたたた~お前のマンションの売却価格は、すでに買ったときに決まっている~、そんな感じです。
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
※街の写真はイメージです。本文と一切関係ありません
日刊ゲンダイ本紙既報(12日付)の海上自衛隊・厚木航空基地の女性幹部Aによるパワハラ疑惑。騒ぎは別の基地にまで飛び火し、「海自内もてんやわんやになっています」(海自関係者)という。
そもそも疑惑のあらましはこうだ。
「昨年6月ごろ、厚木基地に勤める女性がネット上の掲示板にイニシャルを使い、Aのパワハラ内容を投稿。それに怒ったAが、書き込んだ女性を相手取り、今年に入って名誉毀損で刑事告発したのです。騒ぎは厚木基地にとどまらず、被害者のひとりが異動した別の基地も巻き込み、海自内の“内紛”になっている。被害側はパワハラで反訴も考えているそうです」(前出の海自関係者)
これまで厚木基地の広報担当者に確認をしてきたが、「事実関係を確認中」と繰り返すばかり。そこで、日刊ゲンダイ本紙は、「パワハラ疑惑」のAを直撃することにした。
Aが車で帰宅したのは12日の日が落ちて間もなく。なかなか車から降りてこず、車内で電話しているようだ。すると、Aの自宅からガタイのいい男性が出てきてAと合流。記者がAの取材を試みると、男性が立ちふさがり、「お帰りください」とガード。パワハラの件を尋ねると、「今、警察から誰にもしゃべるなと言われています」と答え、その後は「しゃべれません」の一点張り。最後は「弁護士に伝えておきますから」と威圧までしてきた。Aはその間、だんまりを決め込んでいた。
後は、海自の動き次第だが……。
「海自内はようやく事態をつかんだ状態で、ほとんどの人は疑惑について知らなかったようです。対応を海自にするか、海上幕僚監部にするかが話し合われています」(別の海自関係者)
前代未聞の騒動に手を焼いているのが見えるようだ。
日頃の暴飲暴食で、気づけばぽっちゃり体形に。しかし、日々の仕事に追われてダイエットに時間を割くのは難しい……。そんな悩みを解決するべく、実際に痩せなくてもスリムに見せる方法を実践してみた
◆最後の手段!! 見た目でごまかす方法<体形カバーコーデ>
まず注目はアフターの下半身、随分脚が細く見える。
「ファッションの大前提はジャストサイズを着ること。シルエットが小さくなることはもちろん、食べすぎを防ぎダイエット意識も高まる」と、スタイリストの谷本真子氏。
自分の体形に合った服を着たうえで、次に目散らし効果を狙うのだ。
「今年はやりのPコートは、お腹回りを隠すミドル丈を選びました。全体的に“収縮色”のダークトーン系でまとめましたが、黒一色では重たいので白セーター、白マフラーでメリハリを強調。また眼鏡やネクタイなどの小物を赤、青など『差し色』に変えれば、より目散らし効果を期待できますよ!」
全体を引き締め、視線を逸らすのがコツだ。
【谷本真子氏】
ぽっちゃり女性ファッション誌『ラ・ファーファ』(ぶんか社)など、数多くの女性誌で活躍する人気スタイリスト。体形をカバーするコーディネートのスペシャリストでもある
― [1週間で痩せる]ヤバい方法【8】 ―
2012年は、日本の格安航空元年だったといわれている。しかし、この年に新規参入した格安航空会社(LCC)3社のうち好調といえるのは、14年3月期には単年黒字を達成したピーチ・アビエーションだけだ。エアアジア・ジャパンは出資元の全日本空輸とマレーシアのエアアジアが合併を解消してバニラ・エアになり、ジェットスター・ジャパンは2年目も赤字で低空飛行のままだ。
明暗が分かれてはいるが、世界のLCCは米国のサウスウエスト航空のビジネスモデルを模倣することでつくられたといえる。そんなサウスウエスト航空だが、実は自身も忠実に模倣した航空会社があるのだ。
1949~88年にカリフォルニア州内で運行していたパシフィック・サウスウエスト・エアライン(PSA)で、米国最初のLCCだった。同社は「世界で一番親しみやすいエアライン」と自称しユーモアあふれる応対で知られ、アロハシャツを着た創業者は、乗務員やパイロットに客と冗談を言い合うことを推奨した。乗務員のユニフォームは、60年代には鮮やかな色彩のミニスカートが有名になり、70年代初めにはホットパンツだった。
サウスウエスト航空の創業者のハーブ・ケラハーは、PSAを徹底的に研究し、自由で親しみやすい従業員といった企業文化から、制服、その他の要素まで、ほぼすべてを採用した。当時のサウスウエスト航空の社長が「サウスウエスト航空はPSAを完璧にコピーした」と証言しているほどだ。
サウスウエスト航空は、航空産業におけるイノベーションの見本として取り上げられる。それまで市場に存在しなかったまったく新しいビジネスモデルを創造したと考えられがちだが、実際には模倣から生まれたものだ。だが、モデルにした会社よりも成功し、航空市場を変革(破壊)するまでに成長した。それは、サウスウエスト航空がビジネスモデルの基本4要素(同一種類の航空機使用、2つの空港をノンストップで結ぶ、限定的な顧客サービス、マルチタスクをこなす従業員)を徹底したことと、この4要素を結びつける第5の要素、すなわちロイヤルティの高い誇りを持った生産性の高い従業員を創造・維持するのに成功したからだろう。
サウスウエスト航空は顧客第一ではなく従業員第一の企業文化で知られ、従業員の報酬は米航空業界で一番高い。だが、その分、生産性も高い。例えば、パイロットは業界平均と比較して、一日当たり1時間多く飛んでいる。生産性が高いこともあって、サウスウエスト航空の1座席1キロメートル当たりのコストは6.4セントで、ユナイテッド航空やデルタ航空の7.7セントより17%低くなっている。●ピーチ・井上CEOの発信力
日本のLCCで模倣上手なのは、ピーチだろう。ピーチはLCCのビジネスモデル4要素を表面的にマネするのではなく、マクロの観点からマネしているようにみえる。例えば、井上慎一CEOは、「ピーチは航空会社ながら『空飛ぶ電車』のサービスモデルを志向している。お客様が遅れても待たずに出発する。チケットはお客様が自分で手配、駅の改札を通るように自らチェックインしていただく。新幹線のワゴンサービスのように、機内の飲食物は有料で提供している」と語っている。
拙著『合理的なのに愚かな戦略』(日本実業出版社)にも詳しく書いたが、会社の方向性をメタファー(隠喩)で語れる経営者は、マクロの観点から全体を見ている。各要素がどう絡み合って全体をつくっているかも理解している。そして、メタファーで語れる経営者は総じてコミュニケーション力が高い。社員や消費者への発信力や伝達力が高いということだ。「空飛ぶ電車」を目指していると言われれば、どのサービスが必須のもので、どのサービスは排除あるいは簡素化してよいのかが、社員も直感的に理解できる。同じく、どういったサービスを期待してよいのか消費者も直感的に理解できる。遅れてきた客を電車が待つはずがない。電車の乗務員は頼めばある程度親切ではあるが、乗務員のほうから「何々しましょうか」と客に寄ってきてくれるほどではない。
●岐路に立つサウスウエスト航空
イノベーションの研究で有名なハーバード・ビジネス・スクール教授のクレイトン・クリステンセン氏は、「サウスウエスト航空は航空産業に破壊的創造をもたらした」と述べている。安い値段で自動車やバス、大手航空会社からも客を奪った。その結果、大手航空会社の破産や合併が相次いだ。
航空産業に破壊的変化をもたらしたサウスウエスト航空は、大きく成長した。そして今、自らが岐路に立っている。業界再編成によって生まれたデルタ航空やユナイテッド航空のような大手航空会社は、国内外ともに張りめぐらされた路線を誇っている。加えて、下からはサウスウエスト航空を上手にマネした新興LCCが突き上げてくる。ジェットブルーの1座席1マイル当たりのコストはサウスウエスト航空よりも低く、料金もサウスウエスト航空を下回ることが多い。
サウスウエスト航空は、14年にエアトラン航空を買収することを発表した。これが実現すれば、東海岸への路線数も増える。しかしそれには、混雑した空港も含まれ、エアトラン航空が所有しているボーイング717も利用するようになることを意味する。ビジネスモデルの基本4要素のひとつだった1種類の機体ではなく、2種類の機体を使うようになるのだ。また、エアトラン航空の社員が入ってくることによる、企業文化の変化も懸念される。発着が遅れないように、パイロットも機内の清掃を手伝ってくれるような社風を維持できるだろうか?
イノベーションを起こした企業が成熟することで、普通の会社になってしまうのはよくあることだ。普通の会社になって新興企業の破壊的創造の波を受け、新興企業に取って代わられることも珍しくない。サウスウエスト航空は、今後も成長し続けることができるだろうか? もはや、模倣する先輩企業はない。成長し続けても、しなくても、サウスウエスト航空の今後10年の動向は、後輩企業にとっては参考にするべきビジネスモデルとなることだろう。
(文=ルディー和子/マーケティング評論家、立命館大学教授)