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夜の島 海渡る隊列

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夜の島 海渡る隊列

 夜ごと、鹿が列をなして渡る橋がある。岡山県備前市日生町の瀬戸内海に浮かぶ頭島(かしらじま)と、鹿久居島(かくいじま)を結ぶ全長300メートルの頭島大橋だ。

  • 午後9時半。10頭のシカの群れが頭島へ向かって、橋の中央を一列になって進む。時折立ち止まっては辺りをうかがい、15分かけて橋を渡りきった
  •   2004年11月に開通。島民待望の橋だったが、便利になったのは人の往来だけではなかった。鹿久居島にすむ約20頭のニホンジカが5年ほど前から頭島に渡り、ミカン園や野菜畑を荒らすようになったのだ。

    •   鹿久居島はその名の通り、古くから鹿が多く、江戸時代、岡山を治めた池田藩の鹿の狩り場になったほど。農家は鹿による被害を防ごうと、畑全体を頑丈な金網で覆う対策を取っている。しかし、頭島は無防備だった。鹿は食欲を満たすと、夜明け前には同じルートで鹿久居島のねぐらに戻る。

        鹿はミカンの木の皮なども食べ、木が枯れることも。50年以上ミカンを栽培してきた中磯里見さん(80)は「ネットを張ってもすぐ破られる。イタチごっこだ」と嘆く。「鹿のために造った橋やないんやけど」と、頭島で鹿を観察する木下富廣さん(68)。昨年、有害鳥獣被害に対処する「シカ・イノシシ課」を新設した市は近く、二つの島での一斉駆除を計画する。人と鹿の攻防が激しさを増している。

        写真と文 野本裕人

      • シカに食べられたミカンの葉。柔らかい部分が狙われるという
        • 橋のたもとには動物の往来を禁止する看板が設置されていた
          • シカの侵入を防ぐためミカン園に巡らされたネット。数年前から対策に本腰を入れ始めたが、その費用が島民に重くのしかかる
            • 鹿久居島(左、6世帯12人)と頭島(165世帯383人)を結ぶ頭島大橋。シカは、この近代的な橋を、ほぼ毎晩渡る

                

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