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SFアクション映画『ジュピター』が3月28日に全国公開を迎える。本作は『マトリックス』を手がけたウォシャウスキー姉弟が16年ぶりにオリジナルストーリーで描く注目作だ。地球ではじまる物語は壮大な宇宙空間へ舞台を移し、巨大な王朝で繰り広げられる人類の存亡をかけた戦いと、運命を担うことになった一人の女性ジュピターと彼女を助ける賞金稼ぎケインとの恋の物語も同時進行で展開する。
劇場公開を間近に控え、デジタル系エンターテインメント映像誌「CGWORLD」編集長の沼倉有人氏と、アニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」編集長の数土直志氏の特別対談を行った。“編集長”という共通項を持つふたりに、SF映画ファン目線で本作の見どころを語ってもらった。
[取材・構成=沖本茂義]
『ジュピター』
3月28日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー他 全国公開
http://www.jupitermovie.jp
アニメ!アニメ!×ジュピター特集ページ公開中!
http://animeanime.jp/special/388/recent/
■「SF映画」と構える必要はない。むしろ一級の「王道エンタメ」。
――まずは本作をご覧になられての率直な感想からうかがいたいと思います。
沼倉有人氏(以下、沼倉)
もともとウォシャウスキー姉弟は『マトリックス』(99)からずっと好きで、とくに映像作家としてのセンスに惹かれてしまうんです。『マッハGoGoGo』を実写映画化した『スピード・レーサー』(08)では、ああいった華やかなSF表現はありそうでなかったので衝撃を受けました。実は公開当時から、「『スピード・レーサー』は、21世紀の『ブレードランナー』だ!」と言い続けているんです。完全な独りよがりですけど(笑)。
数土直志氏(以下、数土)
そうですね。『スター・ウォーズ』みたいな大河ストーリーのSF映画はありますが、オリジナルでここまで超大作というのは意外にありそうでありません。壮大な世界観を創りあげるのはひとつの才能で、ウォシャウスキー姉弟はまさにそうした才能に望まれた存在ですよね。
沼倉
前作『クラウド アトラス』(2012年)でも、約500年にわたる6つのエピソードを、それまでのウォシャウスキー作品の代名詞でもあったVFXを前面に押し出した演出ではなく、丁寧かつ巧みなカッティングによって3時間半の尺に上手くまとめている。
ウォシャウスキー姉弟は、かなりポイントを突いた表現をされるフィルムメーカーですが、僕は好きなんです。…