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世界遺産・姫路城大天守前の備前丸で9月にイタリアの名門「ボローニャ歌劇場」がオペラを上演するのを前に、芸術監督や演出家ら5人が19日、現地視察を行った。市によると、姫路城でオペラの上演は初めてといい、視察した一行は「これ以上、ぜいたくな組み合わせの風景はない」と期待した。(田村創)
備前丸は本丸御殿があった場所で、視察に訪れたのは同劇場フィルハーモニー芸術監督の吉田裕史さん(46)や演出家のガブリエル・マルケジーニさん(63)ら。5人は姫路城管理事務所職員の案内で、現地の形状や舞台の位置、音響、資機材の搬入方法を確認した。大天守の石垣近くには遺構があるため、正確な距離を聞くなど真剣な表情で打ち合わせをしていた。
演目はレオンカバッロ作曲の「道化師」。吉田さんによると、道化師の中で使われるアリアがCMで使われなじみ深いうえ、イタリアでは各地域の城や館前でこの演目を演じることが多く、「日本が誇る姫路城で、良質な文化を提供したい」と公演場所に選んだという。
大天守前に作る舞台は、照明灯も城と同じ石垣の模様をペイントし、城と一体化したような雰囲気を演出する。
吉田さんは「日本で最高に美しい姫路城と、最高の芸術・オペラが融合すると思う」と興奮気味に話し、マルケジーニさんは「(備前丸は)とても美しい場所。単にお城の前でオペラを演じるのではなく、日本の伝統とイタリアの伝統をつなげたい」と感想を口にした。
同歌劇場は、2013年10月には世界遺産の清水寺(京都市)で、14年9月にも世界遺産の二条城(同)でオペラ公演を上演している。姫路城での公演は「2015日伊オペラ国際共同制作実行委員会」が主催。公演は9月17日と19日の夕方。