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子育て世代の移住を促すため、津和野町が建設していた「つわの暮らし推進住宅」計5棟が完成し、入居が始まった。25年間住み続ければ、入居者に敷地ごと無償譲渡する条件で、町は2015年度も同町中川に3棟を整備する。
同住宅は木造平屋の一戸建て(約95平方メートル)で、ほぼ高津川流域産材で建築。間取りや外観は入居者の希望を取り入れて、青原地区に3棟と左鐙地区に2棟を初めて建設した。
小学生以下の子供を持つ世帯に限って入居者を公募したところ、北海道や九州などからも問い合わせがあり、地元住民も加わった審査委員会で地域活動に対する考えなどを聞いて、益田市や東京都、兵庫県からの移住希望者5世帯21人を選んだ。
家賃は月額3万円で、町内の建設会社や設計事務所などでつくる特別目的会社が25年間は指定管理者として維持管理する。事業費は25年間の維持管理費を含めて1億5900万円。
町は14年度からの5年間で、希望する地域に計25棟を整備する方針で、町つわの暮らし推進課は「子供のいる世帯が減っており、若い人が地域に入ることで活性化につながることを期待したい」としている。(熊谷暢聡)