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◇2.1%下落 JR福井近く横ばい
国土交通省が18日に公表した公示地価(1月1日現在)で、県内の住宅地、商業地を合わせた全用途は20年連続の下落(下落率2・1%)となったが、下げ幅は5年連続で縮小した。商業地は下落率2・3%となったが、北陸新幹線への期待感などでJR福井駅近くの2地点が横ばいとなるなど、住宅地(同2・0%)とともに下げ止まりの傾向が続いた。(原典子)
◇住宅地
南越前、おおい、池田の3町を除く14市町82地点で調査。全市町で前年より下落したが、すべての市町で下げ幅は縮小した。
下落率が小さいのは小浜市、若狭町(各0・9%)、敦賀市(1・2%)、福井市(1・4%)。逆にあわら市(4・3%)や美浜町(4・0%)は下げ幅が大きかった。
住宅地の県内最高額は、JR福井駅に近い住宅街の「福井市宝永3の15の17」(1平方メートルあたり9万3200円)で、上昇率も0・8%でトップだった。ほかに上昇したのは「同市木田1の2306」(同6万6300円、上昇率0・5%)、「同市北四ツ居2の7の39」(同7万3800円、同0・4%)の2か所。商業施設や病院などに近く、主要幹線道路沿いだった。
◇商業地
37か所を調査。14市町すべてで下落したものの、下げ幅は小さくなった。下落率が小さいのは福井市(1・0%)、高浜町(1・4%)、小浜市(1・7%)、大きいのは越前町(4・5%)、美浜町(4・1%)、大野市(4・0%)の順。
最高額は今回から標準地となった「福井市中央1の9の28 宝石時計の武内」(32万9000円)。上位5か所は、すべてJR福井駅周辺の中心市街地だった。
同駅西口では再開発ビルが建設中で、ホテル2棟の建設計画も進む。昨年12月には北陸新幹線敦賀延伸の3年前倒しがほぼ確実となるなど明るい材料があり、上昇こそなかったが、2か所で横ばいとなっていた。
島田嘉紀・不動産鑑定士の話「商業地は郊外化が依然として続いている。北陸新幹線の影響は石川、富山に比べると小さいが、駅周辺は県外資本が入れば、下げ止まりから上昇に転じる余地があり、注目したい」