社会そのほか速
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市内でのイチゴ栽培の歴史は古く、1920年頃に北区有野町(旧有馬村)の二郎地区で始まったとされる。現在は、北区と西区の計153農家で、年間約400トンのイチゴを生産している。イチゴ狩りや直売所での販売がほとんどで、これまで海外市場へは目を向けてこなかった。
福岡県や栃木県産のイチゴは既に海外に輸出されているが、ほとんどが空輸。一方、コンテナ船で輸送すれば、香港までは3~5日かかるものの、輸送費は1ケース(0・7~1キロ入り)当たり270円と空輸の場合の約4割と格安だ。市が1月にイチゴ100ケースを試験的に海上輸送したところ、鮮度などに特に問題はなかった。
「さちのか」など3品種を、「神戸いちご」のブランドに統一して輸出。今月10日には、富裕層の客が多い「香港シティスーパー」で計500パックを試験販売する。1パック(12粒入り)を2000~2500円程度で販売する予定。
西区伊川谷町のイチゴ農家・森本猛典さん(64)は「日本の農産物の安全性は、海外でも信頼されていると聞く。経済成長著しいアジア市場に進出することで、生き残りにつなげたい」と期待を寄せる。
市は今後、ブドウやモモなどの果物に加え、「イカナゴのくぎ煮」や「須磨海苔(のり)」などの水産物の輸出もバックアップするという。
久元喜造市長は「輸出が軌道に乗れば、若い生産者も増えるだろう。夢のある事業なのでぜひ成功させたい」としている。