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鈴鹿市庄野羽山のショッピングセンター「イオンモール鈴鹿」で、県立飯野高校応用デザイン科2年生の作品展が開かれている。22日まで。
同科では1年生でデザインと美術の基礎を学び、2年生から商業デザイン、コンピューターグラフィックス、服飾デザインなど6コースに分かれて学習する。作品展は同科の77人が計172作品を展示した。絵画やポスター、彫刻などのほか洋服も並び、市民が熱心に鑑賞していた。
「一歩前へ踏み入った色」と題し、力強く踏み出す人の足をコンピューターグラフィックスで表現した勢司香織さん(17)は「放課後も残って制作した。高校で学ぶ意気込みを描きたかった」と話していた。
「淡路花博2015花みどりフェア」が21日、開幕した。「ジャパンフローラ2000」(淡路花博)の開催から15年になるのを記念し、県などでつくる実行委員会が開催。5月31日までの期間中、主要3会場などで300以上の催しが開かれ、300万人の来場を見込む。国営明石海峡公園(淡路市)では100万本の花が次々に咲き、チューリップは4月中旬、カーネーションは5月に見頃になる。(斎藤剛) ◇開会式
主要会場の明石海峡公園、市民広場(洲本市)、淡路ファームパーク・イングランドの丘(南あわじ市)でそれぞれ開かれた。
明石海峡公園では、淡路島名誉大使の落語家・桂文枝さん、洲本市出身の女優・大地真央さん、ファッションデザイナー・コシノヒロコさん、建築家・安藤忠雄さんも出席し、「花みどりフェアへいらっしゃーい」と呼び掛けた。
県立津名高校の吹奏楽部員が「すみれの花咲く頃」などを演奏。主催者の瀧川好美委員長は「72日間、全国や世界から注目される島になるよう努力したい」とあいさつ。井戸知事は「全島を挙げて華々しい花博にしたい」と述べた。
◇淡路会場
明石海峡公園は、咲き始めのチューリップや満開になったスイセンを観賞する人たちでにぎわった。鳴門海峡の渦潮見学とセットのバスツアーで立ち寄った大阪市東淀川区の会社員岡崎美紀さん(29)は「淡いピンクのチューリップが春らしくてよかった」と話し、奈良県五條市から家族と訪れた小学6年の中村咲喜さん(12)は「花いっぱいでおとぎ話の国のよう」と喜んだ。
公園内では、人気アニメ「妖怪ウォッチ」のスタンプラリーに参加する家族連れも。隣接する夢舞台では、宝塚歌劇の衣装などを展示する特別展が始まった。元トップスターの大地さんのトークショーには約200人が参加した。
◇洲本会場
明治期のレンガ建物を活用し、絵画を展示する「すもとアルファビアミュージアム」が開館。市民広場では餅つき大会が開かれた。市街地から城跡、完成したばかりの「小路谷歩道」を歩くイベントもあった。
◇南あわじ会場
イングランドの丘で、ウサギと触れあえる施設「ラビットワーレン」がオープン。隣の農産物直売所「美菜恋来屋(みなこいこいや)」も正式オープンし、2階のレストランも営業を始めた。
◇サテライト会場
島内の観光施設など43か所も花博の会場だ。淡路市の淡路ワールドパークONOKOROでは21日、「スーパーカーフェスティバル」が開かれた。フェラーリやランボルギーニなどのスポーツカー11台が展示された。
2年ぶり出場の大阪桐蔭が21日、東海大菅生(東京)との1回戦に快勝し、甲子園夏春連覇に向けて好スタートを切った。一回に2点を先制するとその後も小刻みに追加点を挙げ、大声援のなか、昨秋の東京大会を制した強豪に完封勝ちした。
一回二死一、二塁から藤井健平選手の中前適時打で先制。原田知希選手が「打ちたい気持ちがあったが、冷静に見極められた」と押し出しの四球を選び、2点目を挙げた。三回にも藤井、原田両選手と吉沢一翔選手がいずれも適時長打を放って3点を追加、序盤から試合を優位に進めた。エースの田中誠也投手は相手打線を4安打に抑え、完封した。
福田光輝主将は「甲子園経験のある自分が周りを落ち着かせようと積極的に声をかけた。次もみんなが力を出し切れるようにしたい」と笑顔を見せ、西谷監督は「地元校が初戦で負けて帰れないと選手にハッパをかけた。打線はつなぐ気持ちを大事にしたのが良かった」と話した。
◇情報収集や避難、4段階
県は福井県内の原子力発電所で原子力災害が起きた場合を想定し、初動対応や広域避難の手順を県職員用のマニュアル案としてまとめた。また、放射線を観測する持ち運び可能な装置や、甲状腺被曝(ひばく)のリスクを抑える安定ヨウ素剤をそろえた。(小野圭二郎)
昨年度に広域避難計画を策定しており、具体的な活動内容の検討結果を案として示した。対応レベルは、放射線が漏れて影響を受ける危険性が高い「全面緊急事態」が最も高く、地震の震度や震源などによって「情報収集事態」「警戒事態」「施設敷地緊急事態」の計4区分を設定し、それぞれの活動内容をまとめた。
初動対応では、「警戒事態」で、放射線の影響の広がりを測定するモニタリングを行い、持ち運びできる観測装置などで線量や空気中の放射性物質の濃度を測定し、県のホームページなどで数値を即時公表する。
放射線漏れが確認されれば「施設敷地緊急事態」に移行し、災害対策本部を設置。危険性が高まれば「全面緊急事態」となり、約1080人態勢で24時間、対応に当たる。
すでに乗用車に積める観測用のモニタリングポスト12台を購入し、原発から30キロ圏内の緊急時避難準備区域(UPZ)に含まれる高島、長浜両市の土木事務所に配備した。国などと測定データを共有できるシステム「RAMISES(ラミセス)」も導入。4月以降、福井県や岐阜県とも情報共有して本格運用する。
避難は全面緊急事態で行う。屋内避難の指示や避難用の車両手配に入り、一定の線量を超えた地域では安定ヨウ素剤の服用を指示する、とした。国の指針もあり、住民2万9000人分、旅行客など2万人分の計29万錠を購入した。UPZ圏内の学校や病院に備蓄する。市の備蓄分を含めて、県原子力防災室は「万一に備え、予備もある程度必要」とする。
飛騨地方の雛(ひな)祭り(4月3日)を彩る5色の「ひし餅」づくりが、高山市一之宮町の農家民宿で行われた。
ひし餅づくりは約30年前に町内有志らで始めたが、今では民宿を営む水野美代子さん(67)のみが作り続けている。18日は、地元で採れた赤カブやカボチャ、キビ、ヨモギで色づけした4色の餅と、雪解けを表す白の餅をひし形に切りそろえ、5段に重ね合わせていた。この日は約80袋分を作ったという。
水野さんは「すべて地元産の食材を使っています。ひし餅を楽しみにしてくれる人もいるので、これからも作り続けたい」と話していた。
出来上がったひし餅は、同町の飛騨一宮水無神社で来月3日に行われる「飛騨生きびな祭り」で販売(1袋450円)されるほか、市内のアンテナショップでも販売される。