社会そのほか速
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紀北町海山区の公園「種まき権兵衛の里」で、トサミズキの花が枝いっぱいに鈴なりの花を咲かせている。
トサミズキは高知県に自生する日本の固有種で、淡い黄色の花が、垂れ下がるようにして咲く。同公園には45本が植えられており、今月末頃まで見頃が続くという。
また、同公園では21日午前10時から正午、「種まき権兵衛祭」が開催される。江戸時代に同地域を開墾した権兵衛さんをしのび、踊りなどが披露される予定。入園無料で、月曜休園。
◇打刃物工房40年ぶり新築
約700年の歴史を誇る越前打刃物の産地・越前市で、鍛冶職人の黒崎優さん(35)が新しく工房を建てることになり、19日、予定地の同市池泉町で地鎮祭が行われた。越前打刃物の工房の新築は約40年ぶりで、関係者らは「産地の発展につながる」と期待を寄せた。6月に完成予定。
工房は鉄骨平屋60平方メートルで、火造り鍛造や削りを行う機械を置き、両刃包丁やハンティングナイフを作る。黒崎さんは同市余川町のタケフナイフビレッジで12年間、親方の加藤弘さん(73)に師事。「独自の技術を生かし、生産量を増やしたい」と独立を決めた。工房は同ビレッジの隣で今後も連携しながら製造にあたる。
同ビレッジ協同組合によると、職人の高齢化や後継者不足で事業所数は減少傾向で、現在20軒程。多くが自宅の裏庭に設けた工房で受け継がれてきたという。
地鎮祭には関係者ら約50人が出席。神事に続き、奈良俊幸市長が「伝統産業の振興に弾みがつく」と歓迎、黒崎さんも「越前打刃物が世界ブランドになるよう頑張りたい」と抱負を述べた。
◇サウルコス、今年こそJFL
サッカー北信越リーグ1部のサウルコス福井は19日、福井市和田の和田八幡宮で必勝祈願を行い、JFL(日本フットボールリーグ)昇格を祈った。
選手26人とコーチ、役員らは本殿で宮司からおはらいを受けると、玉串を奉納。梶本知暉(ともあき)理事長が昇格を誓って、ダルマに願をかけた。
佐野達(とおる)監督は「新シーズンに向けて戦力が充実してきた。攻撃的なサッカーを中心とするが、内容よりも勝利にこだわる」と話し、昨季は主将を務めた梅井大輝選手は「昨季はあと一歩で昇格を逃した。今年がラストチャンスのつもりで戦う」と意気込んだ。
サウルコスは3、4人をさらに補強する予定。4月12日開幕の北信越リーグ1部で4連覇を果たして、各地域のリーグ戦優勝チームで争う「全国地域リーグ決勝大会」でJFL昇格を目指す。
◇千利休・与謝野晶子テーマ「利晶の杜」
堺出身の茶聖・千利休と歌人・与謝野晶子をテーマにした文化観光施設「さかい利晶(りしょう)の杜(もり)」が20日、堺市堺区の旧市立堺病院跡にオープンする。利休の茶室を体験できるほか、晶子の生家も再現。市は外国人観光客を中心に年間20万人の来館を見込んでおり、市民も「もてなしの心を伝えたい」と盛り上がっている。(山崎茂)
■英語で茶の湯
「Thank you for going before you(お先にいただきます)」。2月下旬、堺区の堺山之口商店街で、「茶の湯」の所作を英語で説明する研修会が開かれ、40~70歳代の市民20人が熱心に発音を繰り返していた。
利晶の杜のオープンに合わせ、外国人観光客に茶の湯文化を理解してもらおうと、堺観光ボランティア協会が企画。昨秋から計7回、英語版の茶道解説本を読むなどして練習を重ねてきた。
参加者は利晶の杜周辺で観光案内をする予定で、同市北区の三木修さん(65)は「奥深い茶の湯を外国人に伝え、日本文化の魅力を理解してほしい」と意気込む。
■世界観を体験
利晶の杜は鉄筋2階建て延べ3500平方メートルで、総事業費36億円。1階は利休が設計した茶室「待庵(たいあん)」を再現し、佗茶(わびちゃ)の世界観が体験できるほか、実際に茶の湯を楽しめる茶室も備える。
2階の「与謝野晶子記念館」は、JR堺市駅前にあった与謝野晶子文芸館を引き継いだもので、晶子自筆の書簡や愛用していた家具など1700点を所蔵。新たに和菓子商を営んでいた実家・駿河屋を再現した展示も設け、晶子が孫を抱いた様子などの8ミリフィルムを上映するコーナーもある。
■相乗効果
今月1日には、利晶の杜や仁徳陵古墳など市内の観光スポットを巡る周遊バス「堺まち旅ループ」の運行が始まった。土日祝日限定で、運賃は一律220円。南海堺東駅を起点に市内23か所の停留所を約1時間かけて回る。
阪堺電軌も1日から、利休と晶子の肖像画を車体にあしらった車両の運行を始め、盛り上げに一役を買う。
近くの堺山之口商店街周辺では20~22日、与謝野晶子ゆかりの物産展やグルメ市が開催される。
市観光企画課は「利晶の杜を中心に堺の文化の魅力を発信し、市内の観光スポットへの相乗効果も期待したい」としている。
開館は午前9時~午後6時。入館料は大学生以上300円、高校生200円、小中学生100円。問い合わせは(072・260・4386)へ。
世界遺産・姫路城大天守前の備前丸で9月にイタリアの名門「ボローニャ歌劇場」がオペラを上演するのを前に、芸術監督や演出家ら5人が19日、現地視察を行った。市によると、姫路城でオペラの上演は初めてといい、視察した一行は「これ以上、ぜいたくな組み合わせの風景はない」と期待した。(田村創)
備前丸は本丸御殿があった場所で、視察に訪れたのは同劇場フィルハーモニー芸術監督の吉田裕史さん(46)や演出家のガブリエル・マルケジーニさん(63)ら。5人は姫路城管理事務所職員の案内で、現地の形状や舞台の位置、音響、資機材の搬入方法を確認した。大天守の石垣近くには遺構があるため、正確な距離を聞くなど真剣な表情で打ち合わせをしていた。
演目はレオンカバッロ作曲の「道化師」。吉田さんによると、道化師の中で使われるアリアがCMで使われなじみ深いうえ、イタリアでは各地域の城や館前でこの演目を演じることが多く、「日本が誇る姫路城で、良質な文化を提供したい」と公演場所に選んだという。
大天守前に作る舞台は、照明灯も城と同じ石垣の模様をペイントし、城と一体化したような雰囲気を演出する。
吉田さんは「日本で最高に美しい姫路城と、最高の芸術・オペラが融合すると思う」と興奮気味に話し、マルケジーニさんは「(備前丸は)とても美しい場所。単にお城の前でオペラを演じるのではなく、日本の伝統とイタリアの伝統をつなげたい」と感想を口にした。
同歌劇場は、2013年10月には世界遺産の清水寺(京都市)で、14年9月にも世界遺産の二条城(同)でオペラ公演を上演している。姫路城での公演は「2015日伊オペラ国際共同制作実行委員会」が主催。公演は9月17日と19日の夕方。
◇南座で6月 舞妓がPR
南座(東山区)で6月に開かれる京都五花街の合同公演「都の賑(にぎわ)い」をPRしようと、出演する舞妓(まいこ)5人が19日、南座と京阪電鉄祇園四条駅で通行人らにチラシを配った。
京都伝統伎芸振興財団などの主催。22回目となる今回は6月27、28日に開かれ、芸舞妓約80人が出演する。能の「老松」を基にした祇園甲部の常磐津「常磐の老松」や、安珍清姫伝説を題材にした上七軒の長唄「座敷舞道成寺」など7演目が上演される。
この日、舞妓たちが「来とくれやす」と声を上げると、周囲には人だかりができていた。
公演は各日午前11時と午後2時30分の2回。チケットは20日から販売され、1万5000円~6000円。問い合わせは同財団(075・561・3901)。