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全身の筋肉などが徐々に硬くなって骨に変化する難病「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」の患者の皮膚から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、発症の原因とされる遺伝子変異を修復することに成功したと、京都大iPS細胞研究所の戸口田淳也教授らの研究グループが12日、発表した。
修復前後のiPS細胞を比較することで、病気の詳しいメカニズムの解明や新薬開発が期待できるという。論文は米科学誌ステムセルズ電子版に掲載された。
FOPは200万人に1人が発症するとされ、治療法が確立していない。これまでの研究で「ACVR1」という遺伝子が突然変異し、過剰に働くことが原因と分かっていた。
研究グループは、患者5人の皮膚細胞からFOPを持つiPS細胞を作製。遺伝子改変技術を使い、ACVR1を修復したiPS細胞を作り出すことに成功した。
修復前後のiPS細胞をそれぞれ軟骨に変えたところ、修復前の細胞の方が変化が早いことが確認できた。さらに、変化の途中で「MMP1」と「PAI1」の二つの遺伝子が活発に働いていることが判明。両遺伝子の働きを阻害すると、軟骨の形成を抑えることができたという。