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天皇、皇后両陛下は22日、太平洋戦争の激戦地だったパラオ共和国のペリリュー島から生還した元日本兵の土田喜代一(きよかず)さん(95)=福岡県在住=と永井敬司さん(93)=茨城県在住=の2人と皇居・御所で懇談された。4月に戦没者慰霊で同島を訪れる両陛下が2人を招いた。
パラオでは約1万6000人の日本人が戦死。このうちペリリュー島では約1万人が亡くなった。戦後、洞窟内に身を潜めるなどして生き延びた34人が帰国したが、現在生存しているのは土田さんと永井さんを含めて4人しかいない。
宮内庁によると、懇談は45分程度で、天皇陛下は風邪の症状があるため早めに退室したという。懇談後に取材に応じた2人によると、天皇陛下は「長いこと大変にご苦労さまでした」と気遣い、皇后さまは「ペリリュー島の戦いは大変でしたね」と話し、帰国後の生活などについて質問があったという。
両陛下のパラオ訪問について、永井さんは「非常に感謝している」とし、土田さんは「天皇陛下やお国のために戦った英霊も驚くのではないか。暑いところなのでお体に気をつけていただきたい」と話した。土田さんは両陛下の訪問に合わせてペリリュー島に渡るという。【真鍋光之、古関俊樹】