岐阜県関市の住宅で昨年１１月、井上大三さん（当時８１歳）と妻美智子さん（同７３歳）が刺殺された事件で、岐阜地検は６日、同市山田、無職、笠原真也容疑者（２１）を殺人、住居侵入、銃刀法違反の罪で起訴した。
　
　　起訴状などによると、笠原被告は昨年１１月１１日午前１１時５５分ごろ、女性に乱暴する目的で井上さん方に侵入し、たまたま居合わせた井上さんと美智子さんの首を包丁（刃渡り約１８センチ）で刺して殺害したとされる。
　
　　笠原被告は事前に包丁を購入するなど計画的である一方、一度自宅に戻った後、血の付いた服装で出歩くなど不可解な行動もあったため、地検は昨年１１月２７日から今月２日まで笠原被告を鑑定留置し、精神鑑定を実施。刑事責任能力があると判断した。【梶原遊】