社会そのほか速
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NHKの報道番組「クローズアップ現代」で「やらせ」があったと18日発売の週刊文春が報じた問題について、同日の放送総局長記者会見で、担当の森永公紀理事は「取材のプロセスを確認しているが、今の時点ではやらせがあったとは考えていない」と述べた。
指摘された番組は昨年5月14日に放送された「追跡“出家詐欺”〜狙われる宗教法人〜」。同雑誌で出演者の一人が「番組に登場するブローカーは架空の人物。記者に依頼されて私が演技した」などと証言している。
NHK広報局は「詳細な記事なので、一つ一つ内容を精査し、取材のプロセスを確認したい」としている。【須藤唯哉】
大阪市立大学大学院医学研究科の中村博亮教授、上村卓也病院講師らのグループは、マウス実験で人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いて新しい人工神経を開発し、欠損した抹消(まっしょう)神経の再生に成功したと発表した。研究内容は近くスイス科学誌電子版に掲載される。
大けがなどで欠損した末梢神経の治療としては、身体の他部位から採取した正常な神経や人工神経の移植などの方法がある。しかし神経の採取部位にしびれや知覚障害が生じたり、これまで開発されていた人工神経の移植では欠損した神経を十分に再生できなかったりする問題が指摘された。
中村教授らは、iPS細胞から分化誘導させた細胞を人工神経に組み合わせ、座骨神経を損傷させたモデルマウスに移植。半年後と1年後、運動、知覚の機能を調べたところ、人工神経だけを移植したマウスより回復し、抹消神経も十分再生していたことを確認したという。iPS細胞の課題とされる腫瘍の形成もなかった。
現在ビーグル犬など大型動物で基礎実験を進めており、上村病院講師は「5年以内に臨床試験を目指したい」と話している。
18日午前9時半ごろ、神奈川県鎌倉市大船の雑居ビル1階のパチンコ景品交換所に男が侵入、中にいた経営者の男性(74)ともみ合いになり、現金入りのケースを奪って逃げた。男性にけがはなく、被害額は1000万円程度と話しているという。県警大船署が強盗事件として捜査している。
同署によると、営業を始めるため男性が店内に入り、金庫を開けてケースを取り出したところ、男が侵入した。金を奪い、逃走するまで約1分間だった。
男は30代ぐらいで身長165〜170センチの痩せ形。上下黒色の服装でマスクをしていた。
三重県の鳥羽水族館では今月、新しい展示ゾーン「奇跡の森」をオープンする。目玉となるのが、日本の水族館では初めてとなる漁をするネコとあって、オープン前から注目を集めている。
今年開館60周年を迎える鳥羽水族館では21日、水族館の最上階に新しい展示ゾーン「奇跡の森」をオープンする。森や水辺に生息する60種類以上の生き物700匹が集められた広さ500平方メートルの空間では、滝の裏側や吊り橋を渡りながら探検気分が味わえる仕組みだ。
この空間の一角に登場するのがスナドリネコだ。「フィッシング・キャット」の英名を持つスナドリネコは、インドネシアなど東南アジアの沼地に住んでいて、魚やカエル、ザリガニなどを泳いで捕獲するハンターだという。
日本の水族館としては初めて「ネコ」を飼育するとあって、オープン前から話題を集めているが、鳥羽水族館によると「和名の”漁をする”という意味である”漁(すなど)る”が飼育の決め手になった」という。
野性味を帯びた風貌でアイドル候補となること間違いなしのスナドリネコは、オスとメスのペアで21日からお目見えする。
防毒マスクなどの完全装備でオウム真理教施設の家宅捜索に入る警視庁の捜査員ら=1995年3月22日、山梨県の旧上九一色村
1995年の地下鉄サリンなどオウム真理教事件の捜査を指揮した当時の警視庁トップ、井上幸彦・元警視総監(77)がインタビューに応じた。「オウムは宗教団体を隠れみのにテロ集団化した。監視や目配りが十分でなかった」と振り返るとともに、「オウムは存続している。決して事件を風化させてはならない」と強調した。地下鉄サリン事件は20日で発生から20年になる。
井上氏はオウムの暴走を許した要因の一つとして、「宗教団体に対しては動向監視が難しい面があった。(警察と行政による実態把握が)信教の自由の侵害と受け取られかねないという意識が、オウムを増長させてしまった」と語る。
地下鉄事件前年には長野県で松本サリン事件が発生。捜査体制が最も充実している警視庁が早くオウム本体を捜査していればとの声もあったが、井上氏は「都道府県警の管轄の壁があった」と説明する。
警視庁が本格的に動けたのは95年2月、東京都内で起きた目黒公証役場事務長だった仮谷清志さん拉致事件。「被害者を救出するにはオウムの拠点を全て把握し、捜索する必要があった。オール警視庁で全力で捜査を進めた」と話す。
同年3月中旬にはオウム一斉捜索の「Xデー」を協議し、同22日に決まった。しかし、その2日前に地下鉄サリン事件が起きた。当日、出勤途中の井上氏の公用車を、サイレンを鳴らしたパトカーが追い越した。登庁後も「爆弾テロ」などの情報が飛び交う。総監室に刑事部長が飛び込んできた。「鑑定の結果、サリンの反応が出ました。発表しますか」。「すぐに発表しろ」と命じた。「人命に関わることなので即断した」と話す。
首都での無差別殺傷テロは警視庁に衝撃を与えた。2日後の一斉捜索について、「サリンが出た以上、相手の出方を見た方がいいのでは」との意見もあったが、井上氏は「方針を変えれば『麻原(松本智津夫死刑囚)の脅しに屈した』と受け取られる」と、予定通り実施した。
地下鉄事件の約2カ月後の5月16日には、山梨県旧上九一色村の教団施設「第6サティアン」で松本死刑囚を逮捕した。「3月の捜索で、麻原はサティアンから出られなくなり、逮捕につながった。強制捜査が形勢を変えた」と話す。
一連のオウム事件を教訓に警察法が改正され、オウムや暴力団のような広域組織犯罪については管轄区域外で発生した場合でも、都道府県警に捜査権が認められた。
井上氏は危機管理の観点からオウムとの闘いをテーマに講演を重ねている。「何が起きたのか、事件を知らない若い人たちがオウムに引き込まれないよう語り継ぐ」と力を込めた。