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厨房や調理器具まで完璧にチェック
ハラルフードとは、イスラム教の戒律にそって調理された食事で、豚肉や豚肉由来の調味料、アルコールなどを一切使っていません。上智大では「日本イスラム文化センター」が厨房や調理器具にいたるまで入念にチェックし、ハラルフードであることを認証しています。
メニューはハンバーガーやカレー、鶏カラ弁当など(240~500円)があり、授業や試験がある平日であれば毎日、利用できます。上智大によると、販売車の前には16日の販売開始から連日長い行列ができ、イスラム教徒ではない学生や教職員にも人気となっています。イスラム教徒とみられる学生は30人ほどだそうですが、1日約150食の完売が続いています。
各大学が悩む、イスラム教徒学生の「ランチ難」
中東やインドネシアなど、イスラム圏の学生を受け入れてる大学では、そうした学生の「ランチ難」が課題になっています。コンビニや売店で弁当を買おうとしても、友達に聞いて原材料を確認する必要があったり、学外でハラルフードを買っても割高だったりするためです。
上智大の広報担当者は「人気で弁当が売り切れても大丈夫なように、イスラム教徒の学生向けには“おとりおき”を始めました。ハラルフードを食べたことがない学生にも教育効果が期待できます」としています。
首都圏では、神田外語大学(千葉市)が日本初の「ハラル認証を受けた学生食堂」を設置するなど、少しずつ対応が広がっています。