社会そのほか速
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来月末までに再稼働に向けた安全審査を原子力規制委員会に申請する。申請されれば、運転期間が40年を超える原発を対象にした初の審査になる。
高浜1号機は運転開始から40年、2号機は39年、美浜3号機は38年が経過している。原子炉等規制法は原発の運転期間を原則40年と定める一方、40年超の原発も1回に限り、運転期間を最大20年間延長できる規定を設けている。
関電は高浜1、2号機の耐久性を調べる「特別点検」を進め、延長が可能か検討してきたが、「安全性に問題はない」と判断。3月の点検終了を待たず、同型の美浜3号機とともに安全審査を申請することにした。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月28日、小惑星探査機「はやぶさ2」に関する記者会見を開催、これまでの運用状況について説明した。現在、探査機の状態は正常。4台のイオンエンジンの稼働を確認したほか、日本の探査機としては初となるKaバンド通信にも成功した。今後1カ月で残りの初期チェックを行い、定常運用に移行する計画だ。
國中均プロジェクトマネージャ(右)と吉川真ミッションマネージャ(左)
はやぶさ2は昨年12月3日に打ち上げられており、それからほぼ2カ月が経過した。2日間のクリティカル運用が完了した後、現在は搭載機器や地上システムの機能を確認する初期運用が実施されているところで、これまでに基本的なところはほぼ完了。國中均・はやぶさ2プロジェクトマネージャが「万全」というくらい、順調に進んでいるようだ。
これまでに実施した初期チェックの内容
イオンエンジンは4台とも正常まずイオンエンジンについてだが、12月23日から4日をかけて、スラスタA~D単独の試運転を実施。正常な推力が出ていることが確認できた。そして1月12日からは2台同時運転、16日にはA+C+Dの3台同時運転にも成功。このときの推力は約28mNで、ほぼ定格通りだった(イオンエンジン1台の推力は、初号機の8mNから10mNに向上している)。
はやぶさ2の4台のスラスタの名称。初号機も配置は同じだ
イオンエンジンは非常に燃費が良い反面、推力がとても小さいという特性がある。このため、小惑星に向かう巡航運転時には長時間の連続稼働が必要になるのだが、1月19日~20日に初めてスラスタA+Dによる24時間連続自律運転を行い、無事成功。3月からの巡航運転に目処が立った。
イオンエンジンの24時間連続自律運転に成功した瞬間の管制室 (C):JAXA
はやぶさシリーズはイオンエンジンを4台搭載するが、同時に運転できるのは最大3台。1台は予備という位置付けだ。だが初号機では、初期運用中にスラスタAに問題が出て、いきなり予備が無い「危機的な状況」(國中プロマネ)になってしまった。かろうじて帰還できたものの、これは解決すべき大きな課題だった。
はやぶさ2のイオンエンジンは、國中プロマネが「かなり粒が揃ったものを作ることができた」と胸を張る自信作だ。部品レベルでの国産度を高めたほか、キセノンガス(推進剤)の供給装置も改良。初号機よりも、きめ細かい流量制御ができるよう取り組み、安定した推力を実現したという。
4台とも正常だったことで、「1台の予備」を維持することができた。國中プロマネは「厳しい航海が待っている」とし、今後について決して楽観視はしないものの、順調な初期運用の結果には、「機材としては十分な余裕を持って、小惑星への往復航海に乗り出せた」と素直に喜んだ。
ところで12月19日~22日にイオンエンジンのベーキングを実施しているが、これは初号機では無かった手順だ。ベーキングというのは、温度をわざと上げることで、揮発性のガスを出し切る作業。特に打ち上げ直後、真空になったばかりというのは、機体からそうしたアウトガスが出やすい。ベーキングによって、機体を乾かすというわけだ。
國中プロマネによれば、イオンエンジンは真空度が完全でないと、良いオペレーションができないという。初号機では、そうした知見が十分でなかったために、スラスタAの機能を落としてしまった。そのため、はやぶさ2では、ヒーターで50℃に温めたり、姿勢を変えて太陽光を当てたり、プラズマを点火するなどして、運転前にベーキングを行った。
スラスタBを使わないのはなぜ?2台同時運転、3台同時運転の組み合わせを見ると、スラスタBだけが外されていることが分かるが、これはスラスタBに問題があるわけではなく、バックアップとして取っておくためだという。当面はA/C/Dの3台のみを使って、軌道変換を行っていく計画だ。
細かい話になるが、なぜスラスタBなのか、気になる人もいるだろう。「B」はバックアップのB - という理由ではもちろん無い。先ほど、同時に運転できるのは最大3台だと説明したが、じつはスラスタは4台あるのに、直流電源は3台しかない。はやぶさシリーズでは、リレーを電源とスラスタの間に入れることで、組み合わせを変えているのだ。
リレーにより、3つの直流電源と4つのスラスタの組み合わせを変える
ただ、4台のスラスタがすべて同じ条件ではない。スラスタAとDは繋ぐことができる電源が1つに決まっているが、スラスタBとCは2つの電源から選ぶことができる。こちらの方が自由度が高いので温存しておいて、なるべく先にスラスタAとDを使い倒したいというわけだ。
一方、各スラスタの配置上、太陽側にあるスラスタAとBは温度が上がりやすい。しかし温度はなるべく上げたくないという事情があって、日陰側のスラスタCとDを使いたい。条件としては、ほんの僅かな違いであるものの、以上2つの明確な理由があって、A/C/Dの3台に決まったそうだ。
ちなみに、リレーがあるのなら、一定時間ごとに切り替えて、4台を均等に使っていくことも考えられるが、そうしないのは、リレーが機械式だからだ。宇宙では、無駄な機械操作はしないのがセオリー。「必要がない限り、リレーの切り替えはさせたくない」(同)という判断により、使用する3台を固定化したわけだ。
なお初号機では、復路で健全なスラスタが無くなり、帰還に黄信号が灯ったとき、異なるスラスタのイオン源と中和器を組み合わせるという、裏技に近い「クロス運転」で最大の危機を脱した。はやぶさ2にも「当然ながら初号機の機能はすべて入っている」わけだが、國中プロマネの「でも今回はそういう機能は使わないで帰れるようにしたい」というのは本音だろう。
初号機でのクロス運転 (C):JAXA
「はやぶさ2」の最大の懸念点とは…Synopsysは2月5日、25 Gigabit Ethernet Consortiumが制定した25G/50G Ethernet仕様準拠の検証用IP(VIP)の提供を開始したと発表した。
同VIPは、使い勝手、統合し易さ、性能を向上させるため、SystemVerilog Universal Verification Methodology(UVM)アーキテクチャをベースに開発されている。検証プランニング機能、ビルトインカバレッジ解析機能、University of New Hampshire(UNH)準拠のテストスイート、プロトコル考慮のデバッグを可能にするVerdi Protocol Analyzerのサポートといった機能を網羅しており、最先端のサーバストレージ機器向けエンドポイントSoCの開発において、検証収束までにかかる期間を短縮できる。
なお、25G/50G Ethernet VIPならびにUHNテストスイートは、スタンドアロンもしくはシノプシスVIPライブラリやVerification Compilerの一部として、すでに提供が開始されている。また、同社のDesigWare Enterprise 25G/50G デジタルコントローラIPもすでに提供が開始されている。
東京大学は2月3日、鉄カルコゲナイドが超伝導状態へと変化する温度(臨界温度)を、従来の15K(-258℃)と比較して1.5倍の23K(-250℃)に上昇させることに成功したと発表した。
同成果は、同大大学院 総合文化研究科の今井良宗助教、前田京剛教授らによるもの。詳細は、米国科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」のオンライン速報版で公開された。
鉄カルコゲナイドは、鉄(Fe)、テルル(Te)、セレン(Se)から構成される物質である。しかし、従来の合成手法では単一の固溶体を形成しない、つまり、セレンとテルルの比が一定にはならない現象(相分離)が起こる組成領域が存在し、鉄カルコゲナイドの特性を理解する上で大きな障害となっていた。今回の成果は、このような問題を鉄カルコゲナイドの薄膜試料を作製することにより克服した画期的なものであるという。
鉄カルコゲナイドは鉄系超伝導体の一種であるため、これらの物質が超伝導状態を発現する機構の解明に向けた研究が一層加速することが期待される。また、今回観測した大幅な超伝導臨界温度の上昇は、同物質の応用化を大きく促すものであり、他の超伝導体においても、臨界温度を向上させるための新しい有力な指針ともなりうるものであるとコメントしている。
鉄カルコゲナイド超伝導体FeSe1-xTexの結晶構造。鉄とセレン(テルル)の四面体からなる層だけが積み重なった構造をとる。鉄系高温超伝導体の中で、最も単純な結晶構造である
鉄カルコゲナイド超伝導体FeSe1-xTexのバルク結晶と薄膜試料について、電気抵抗率の温度変化。縦軸の電気抵抗率は、バルク結晶、薄膜試料についてそれぞれ35K(-238℃)の電気抵抗率が1としたときの値を示している。灰色のカーブが従来報告されていたバルク結晶の値であり、超伝導臨界温度はおおよそ15K(-258℃)である。赤色のカーブが今回作製に成功した薄膜の値で、超伝導臨界温度はおおよそ23K(-250℃)である

日本とブラジルが共催する、地球温暖化対策の国際会合が28日午後、東京都内で始まり、今年末に目指す新たな国際枠組み合意に向け、各国の交渉担当者らが意見交換した。会期は30日まで。
会合には、米国や中国、欧州連合(EU)など26の国と地域の担当者が出席。会合は非公式だが、今年1年の交渉の幕開けに当たり、担当者の間で重要視されている。
共同議長を務めた尾池厚之・外務省地球規模課題審議官は「会合が建設的な雰囲気で進み、意味があるものになると希望を抱いている」とあいさつした。