社会そのほか速
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大井川鉄道が今夏も計画している「きかんしゃトーマス」の運行に先立ち、このほどお目見えしたトーマスの仲間「パーシー」を一目見ようと、登場以来初の週末を迎えた25日、大勢の家族連れが川根本町の千頭駅に繰り出した。
【写真】おめめクリクリ、いたずらっ子「パーシー」
緑色のSLでいたずらっ子のパーシーは昨年も展示したD51がモデルの「ヒロ」の隣で愛嬌(あいきょう)を振りまき、子どもたちを喜ばせている。大鉄によると、今後、目が動いたり、声を出したりする予定という。
同日からディーゼル機関車の「ラスティ」も展示に加わった。ヒロとパーシーは10月12日まで、ラスティは5月下旬まで展示する。
6月から順次、「トーマス」と赤いSLの仲間「ジェームス」の運行も始まる。大鉄の担当者は「キャラクターたちの共演を楽しんで」と話している。
ガラケーユーザーには悪いニュースだ。日本の携帯端末メーカーが独自のOSを搭載した「ガラケー」の生産を、17年以降に中止すると、24日の日経新聞が報じた。
これに、ネット上では「もう電話できない」「ひとつの時代が終わった」などと悲観する声が湧き上がっている。「電話がしやすい」「片手でメールが打てる」など愛好者にとってガラケーのメリットは大きかった。
今後、どうしてもガラケーを使いたければ、多くのスマホが採用している「アンドロイド」を搭載しながら見た目は同じの“ガラケー風”を手に入れるしかない。auが今年の2月に発表し、ドコモが年内に複数機種を投入する予定だ。
とはいえ、“ガラケー風”の中身はスマホ。月々の料金もスマホ並みに高い。「通話とメール」さえできればOKというガラケーユーザーが高い料金を払わされるのはおかしな話だ。ガラケーユーザーに“逃げ道”はないのだろうか。
「現状で料金を抑えたいなら、格安スマホに乗り換えるしかないでしょう。ガラケー慣れした人は操作に苦労しそうですが……」(ITジャーナリスト・井上トシユキ氏)
確かに格安スマホなら月額3000円前後だ。しかし……。
「携帯メールアドレスが付いていないので、ヤフーやグーグルのフリーメールに登録しなければなりません。ガラケーのメールに慣れた中高年ユーザーは、登録、閲覧方法が分からず、つまずいてしまうケースが多いようです」(スマホ評論家・新田ヒカル氏)
スマホ料金の“ガラケー風”を選ぶか、格安スマホと格闘するか。いずれにせよ、ガラケーはもう諦めるしかなさそうだ。
国の特別天然記念物に指定されているトキの公開をめぐって議論が起きている。環境省は石川や島根など全国にある飼育・繁殖施設で公開したいとして調整を進めている。しかし、トキの生息地として知られ、現在、国内で唯一トキを公開している新潟県佐渡市はこの方針に反発。格安航空(LCC)の普及や3月の北陸新幹線の開業などで交通アクセスが向上する中で、佐渡は他地域での公開による観光への影響を危惧する。「地方創生」が叫ばれる今、各自治体にはトキを観光資源として生かしたいという“深謀遠慮”が渦巻いている。
■観光業者「見たければ佐渡に」
「トキを見たいということであれば佐渡に来ていただきたい」。佐渡市内の観光業界関係者はこう強調し、環境省の方針に明確に反対の姿勢を示す。それは佐渡にとってトキが重要な観光資源であることを意味している。佐渡と同様にトキの飼育や繁殖施設がある石川県や島根県出雲市が公開を目指して環境省に働きかけているが、それを認めることは「佐渡にとって打撃が大きく、時期尚早だ」と関係者は打ち明ける。
佐渡の住民の中には、トキの保護活動に「島一丸」となって取り組んできたという強い自負もある。現在、各地で行われている「分散飼育」は容認するものの公開は認めない構えだ。
佐渡市では「トキふれあいプラザ」で平成25年3月から全国で初めて公開を開始し、年間20万人近くが訪れる目玉施設となっている。佐渡市の甲斐元也(もとなり)市長は2月、会見の場で「各地で(トキが)公開されれば、佐渡に見に来ないことも考えられる」と全国での公開方針を危惧(きぐ)する。佐渡市議会も分散飼育の目的について「あくまでも絶滅の危機回避」としており、公開反対の意見書を可決している。
■環境省も佐渡に“気遣い”
佐渡といえばトキを連想するほど、「トキの町」としてイメージが定着している。トキは昭和27年に国の特別天然記念物に指定され、その8年後には国際保護鳥にも選ばれている。
新潟県は42年にトキ保護センターをつくり飼育するようになった。佐渡市によると、平成7年に日本産のトキの絶滅が確認されたが、中国から借り受けたトキの子孫が育ち、自然界と飼育下で計335羽(27年3月末時点)が生息しているという。
佐渡ではこの間、住民有志らによる愛護会などを発足し、トキの生息環境の保全や観察を続けてきた。こうした理由から佐渡の人々にとってトキへの思い入れはひときわ強いのである。
しかし、佐渡と同様にトキの飼育・繁殖に取り組む石川県や出雲市もトキを目玉として人を呼び込みたいという思惑がある。
いしかわ動物園(能美市)に10羽がいる石川県は昨年9月、公開に向けた計画書案をつくった。市のトキ分散飼育センターで6羽を飼育する出雲市も今年度中の作成を目指す考えを明らかにしている。
■他地域での公開では「佐渡に配慮」
環境省は26年8月、トキの野生復帰に向けた保護や増殖についての国民の理解を深めるため、佐渡以外の地域にある施設での公開に向けた指針をまとめた。これを見ると、環境省の佐渡への気遣いが見て取れる。
公開にあたっては、佐渡市や地域住民などが行っている取り組みを紹介することや佐渡との人的交流、定期的な情報交換が条件として盛り込まれ、国の指針にもかかわらず佐渡の文字が散見される。
計画書案を作成した石川県自然環境課の担当者は「トキの野生復帰や自然と共生する地域づくりを理解してもらうため、環境省の公開基準に基づいて(計画書案を)つくった。慌てて公開するというわけではない」と強調する。
出雲市農業振興課も「(公開は)トキの保護や増殖という国家プロジェクトに貢献していることを知ってもらうため。市民レベルで保護活動に取り組んできた佐渡の(公開反対という)心情も理解できるので環境省や佐渡と調整しながら理解を求めていきたい」と配慮をみせる。
その一方で「出雲でトキを公開することで佐渡で行われてきた取り組みを広く知ってもらうことができる。トキを活用した環境にやさしい町づくりを目指し、地域振興につなげていきたい」とも話し、できる限り早く公開したいとの意向も示した。
■佐渡でも「トキ以外のPRも必要」との声
佐渡の中でも公開に賛成する声もある。環境省によると、1月下旬に全国での公開について市民向けに計10回のタウンミーティング(対話集会)を開いたが、強い反対意見はなかったという。
「佐渡とき保護会」の土屋正起(まさおき)副会長(64)は「全国でトキを公開することで、佐渡に興味を持ってきてくれる人が増えるかもしれない。観光客の呼び込みにはプラスの効果があると思う」と全国での公開を歓迎する。
環境省は平成20年から毎年トキの放鳥を行っており、近年は約30羽ずつ放鳥されている。その数は増加傾向にあり、土屋さんは「これからは野生のトキを本土でも見られるようになるかもしれない。そうなればトキだけに頼るわけにもいかなくなる。観光客を増やすには、能や和太鼓などトキ以外の観光資源をPRしていく必要がある」と話す。
佐渡以外でトキを見られる日はいつ来るのだろうか。
グレーの長袖シャツの下の胸はやせこけていた。深いしわが刻まれた肌に聴診器が触れる。「調子はどうですか」。永原診療会千本診療所(京都市上京区)の根津幸彦医師(59)は、訪問診療でベッドの患者に尋ねた。「先生、夜がこわい」。早川一光さん(91)がしゃがれ声で訴えた。
早川さんは、戦後間もない時期から堀川病院(上京区)の前身となる診療所の設立に関わり、西陣地域の医療の充実に力を注いだ。「わらじ医者」と慕われ、テレビドラマのモデルになった。老いや認知症を取り上げた著書も数多い。KBS京都のラジオ番組に28年にわたり出演し、講演も精力的にこなしてきた。
そんな早川さんが医師から患者になった。昨年10月に腰の圧迫骨折で入院し、思ってもみない病名を告げられた。血液がんの多発性骨髄腫。抗がん剤治療を続けながら、右京区の自宅で闘病生活を送っている。
多くの人をみとり、老いや死について語ってきたはずだった。しかし、病に向き合うと一変、心が千々に乱れた。布団の中では最期の迎え方をあれこれ考えてしまい、眠れない。食欲が落ち、化学療法を続けるかで気持ちが揺れた。「僕がこんなに弱い人間とは思わなかった」。長年の友人である根津医師に嘆いた。
2人は一時期、堀川病院で働いた仲だ。根津医師は今も西陣地域で診療に携わる傍ら高齢者の孤独死を防ぐために交流会を開き、市民運動にも関わる。早川さんは、そんな姿に自らの来し方を重ね合わせ、親しみを感じてきた。在宅医療を受けると決めた時、思い浮かんだのは彼の顔だった。
根津医師には時に患者としてのつらさを、時に医師の視点から治療への疑問を率直にぶつける。ある日、こう投げかけた。「治らないのに鎮痛剤で痛みを分からなくするのが今の医療か。本当の医療とは何や」。根津医師が迷いのない口調で切り返す。「在宅医療では痛みや苦しみを取ることしかできない。でも、それは生活を守ること。患者のつらさを少しでも和らげる。早川先生自身もやってきた医療ではないのですか」
診察のたびに繰り返される問答。いつしか早川さんはそこに、主治医のあるべき姿を見いだした。「10分でいいから患者の悩みを聞いてほしい。患者の最期までともに歩んでほしい」。患者になったからこそ、たどり着いた答えだった。
3月19日。診察が終わった後の客間で、早川さんは吹っ切れたようにつぶやいた。「どうせ避けられないさんずの川や。上手な渡り方を勉強し、みんなに評価を問う。それが僕のこれからの道やないか」
2日後の早朝、上京区のKBS京都のスタジオに早川さんの姿があった。久しぶりのラジオ出演。「初めて病む人の気持ちが分かった。死ぬ怖さを知りました」。今の心境を包み隠さず語った。放送が終わると、来場したリスナーが次々に歩み寄ってきた。かつて自分の患者にしたように、早川さんは一人一人の手をしっかり握った。
■はやかわ・かずてる 1924年生まれ。愛知県出身。京都府立医科大卒。50年、西陣地域の住民の出資で設立された白峯診療所の医師になる。診療所が発展して開設された堀川病院で院長を務め、往診や訪問看護など在宅医療に力を入れた。「呆(ぼ)け老人をかかえる家族の会(現認知症の人と家族の会)」の立ち上げにも尽力。医学や哲学、宗教などの枠を超えて人間を考える「総合人間学」を唱えた。「わらじ医者京日記」など著書多数。
【羅臼】24日に高さ10~15メートル近くまで海岸が盛り上がっているのが確認された根室管内羅臼町幌萌町の現場近くで25日午前、新たに大規模な地滑りが見つかった。羅臼町は災害対策本部を設置し、関連を調べている。
地滑りは隆起した海岸の山側で長さ約500メートル、幅約200~300メートルにわたっている。いつ発生したかは不明。現場には住宅などはなく、けが人などは確認されていない。
一方、海岸の隆起について同日午前8時ごろから同町や釧路建設管理部中標津出張所など関係者十数人が合同で現地に入り、崩落した土砂や海底のものと思われる海藻が付着した石が転がる海岸沿いを踏査。今後の対応などを協議した。
現地を見た同出張所の佐藤功次長は「地滑りと隆起が重なっている」と指摘。鈴木日出男副町長は「斜面の崩壊の範囲が著しい。何が起きたのか、変化の恐れもあり心配だ」と話した。
海岸の隆起は24日午後6時ごろ、長さ約300メートルの海岸線で、高さ約10~15メートル、幅約30メートルの規模で確認されている。