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最優秀賞に選ばれた「あっぱ連」の動画の一場面
徳島市はこのほど、公募していた「みんなで踊る阿波おどり」の応募動画から受賞9作品を決定した。動画は従来の踊り方に縛られず、2人以上で自由に踊るもので、1月末までの応募期間に、全国から49作品が寄せられた。
最優秀賞は、様々な国籍の人が一緒に踊る作品。東京に住む米国人やブータン人らと日本人のグループ「あっぱ連」が、「あっぱれ!」を合言葉に踊る。審査員は「いろいろな国の人々が、阿波おどりでひとつになって楽しく踊っている様子がすばらしい」と評価した。優秀賞には、フラダンスとエアロビクスを取り入れた作品など3作品が選ばれた。
市のイメージキャラクター公式ホームページ「トクシィの部屋」でこれらの作品を公開中。英語版のサイトも開設しており、市は「日本文化の阿波おどりを世界にも発信していきたい」としている。【もぎたて便】
名古屋大学の福井康雄教授(電波天文学)らの研究グループは18日、観測していた巨大星について、誕生後、最も初期の段階にあることがわかったと発表した。形成直後の巨大星が観測されたのは初めてといい、形成のメカニズムの解明が進むと期待される。研究成果は大阪大での日本天文学会で19日に報告される。
巨大星とは、質量が太陽の8~120倍。誕生から1000万年で超新星爆発を起こして生命のもとになる炭素などの重元素を合成し、宇宙の進化に大きな影響を与えてきたとされる。
発表によると、名古屋大がチリに設置した電波望遠鏡「なんてん2」などで、1万光年離れた星雲に、太陽の20倍と推定される巨大星を確認。観測データから、誕生後10万年以内の巨大星と判明した。直径20光年以上の大型の分子ガス雲に、直径約10光年の分子ガス雲が秒速10キロで衝突して分子ガスが強く圧縮され、ガス雲のくぼみの中に巨大星が生まれたとみられる。
福井教授は「分子ガスが圧縮され、圧縮層から星が形成される過程など、さらに研究を進め、宇宙全体の進化の解明につなげていきたい」と話している。
21日に開幕する選抜高校野球大会に21世紀枠で出場する豊橋工が18日、甲子園球場で練習を行った。練習開始のサイレンが鳴り響くと、選手たちは憧れのグラウンドに駆け出し、伸び伸びとプレーした。
練習時間は30分間。最初の10分間を守備練習、残りの時間はシート打撃に充てた。選手たちはノックを受けて、ボールの弾み方やグラウンドの感覚を確かめるとともに、打撃練習では快音を響かせた。
林監督は「メンバーに選ばれなかった選手も含め全部員33人がいい顔で練習をしていたが、ミスも目についたので試合までに修正して、全員野球で臨みたい」と話した。エースの森奎真(けいま)投手は「投げやすいマウンドだった。相手投手に投げ負けないようにしたい」と意気込みを示していた。
彼岸の入りとなった18日、県内は高気圧に覆われ、穏やかな天候となった。金沢地方気象台によると、志賀町で今年に入って最高の16・4度を観測した。
金沢市東山の浅野川沿いでは、ツクシが10センチほど顔を出し、通り過ぎる人たちの目を楽しませている。野々市市押野、料理人今井孝明さん(28)は「春を感じますね。北陸新幹線が開業して観光客でにぎわっているが、本格的な春の到来が楽しみ」と笑顔で話した。
◆新幹線開業見越し 需要の高まり反映
国土交通省が18日発表した公示地価(1月1日時点)で、北陸新幹線開業を見越した土地需要の高まりなどから、JR金沢駅金沢港口(西口)前の「金沢市広岡1」の前年比の上昇率が17・1%と、全国の全用途(前年から継続調査している2万3043地点)で1位となった。最高価格は8年連続で金沢駅兼六園口(東口)前の金沢市本町2で、3年連続で新潟駅前を抑えて北信越5県で最高となった。
県内の上昇地点は、前年の30から38に増え、横ばい地点も前年の21から30に増えた。全用途の平均は1・3%下落と23年連続で下落したが、下落率は1995年(0・2%)以来、20年ぶりの低さだった。
調査は県内17市町の211地点(住宅地143、商業地59、工業地9)で実施。調査地点数は前年と同じで、場所の変更は5地点。変動率は、前年も調査対象だった206地点で計算した。
全用途の平均価格は1平方メートルあたり6万4700円で、全国の都道府県で18位だった。
市町別(全用途)では、金沢市(0・2%上昇)、野々市市(0・1%上昇)など、金沢市近郊で改善傾向がみられた一方、珠洲市(6・1%下落)、輪島市(5・8%下落)など、過疎、高齢化による人口減少が進む奥能登地方で大幅に下落した。
◆住宅地
上昇は28地点で、金沢市21、野々市市3、小松市2、白山市と津幡町が1ずつ。
最高価格は4年連続で金沢市彦三町1で、1平方メートルあたり13万7000円と3・0%上昇した。最高価格の上昇は3年連続。
上昇率が最も高かったのは金沢市広岡1の5・9%、下落率の最高は珠洲市上戸町北方弐の6・9%。
市町別の変動率では、最高は野々市市の0・8%上昇で2年連続のプラス。2位は津幡町の0・7%上昇で、17年ぶりに上昇に転じ、3位の金沢市は0・0%で、20年ぶりに下落から脱した。下落率の最高は珠洲市の6・9%だった。
◆商業地
上昇した10地点は全て金沢市だった。
最高価格は8年連続で金沢駅兼六園口(東口)前の金沢市本町2で、1平方メートルあたり68万円と8・8%上昇。3年連続で新潟駅前(1平方メートルあたり55万5000円)を抑えて北信越5県で最高となり、新潟駅前との価格差も前年の6万3000円から12万5000円に拡大した。最高価格の上昇も3年連続。上昇率の最高は金沢市広岡1の17・1%、下落率の最高は羽咋市中央町の6・9%だった。
市町別では、金沢市が1・3%上昇と唯一プラスで、調査地点があった他の14市町は下落した。下落率の最高は羽咋市の6・9%。
不動産鑑定士の武田昭男・地価公示石川分科会代表幹事は「新幹線開業への期待や景気の回復により、商業地では金沢市の金沢駅周辺から繁華街での上昇が目立った。金沢駅からの徒歩圏では、商業地でも住宅地でも、地価の上昇傾向が続くのでは」と話している。
◆金沢駅西 進む大規模開発
公示地価の上昇率が全国1位となった金沢市広岡1は、金沢駅西口側にあり、周辺ではここ数年でマンション建設など大規模開発が進んでいる。
広岡1で洋菓子店「ミルフィーユ」を20年以上営んでいる荒木一紀店長(57)は街の変化に目を見張る。「駅西側はオフィス色が強かったが、最近はホテルや集合住宅などが建って劇的に変わり、車も混雑するようになった。観光客を含めたくさんの人でにぎわってほしい」と話した。
大和ハウス工業(大阪市)は、2013年夏に金沢駅西口から徒歩圏内の新築分譲マンション2棟の販売を始めたところ、計124戸が1か月半で完売。東京からUターン・Iターン就職のために購入した客もいた。同社広報企画室の佐野快さん(26)は「このペースでの完売は異例。金沢は今後も根強い人気が続くだろう」とみている。