社会そのほか速
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江戸時代以来、名古屋市最大の祭りだった「東照宮祭」の主役の山車が戦災で焼失してから途絶えていた祭り囃子(ばやし)の一つが復活し、8日、同市中区の名古屋能楽堂で披露された。
東照宮祭は徳川家康の三回忌にあたる1618年(元和4年)に始まったとされる。毎年4月の例祭では、城下の町内ごとに山車や仮装の練り物を競い、城内から若宮八幡宮北の御旅所(おたびしょ)まで約2キロを往復。町衆に藩士も加わり、最盛期には7000人以上の行列となった。尾張藩主やその家族も見物した。
明治維新で一時中断し、1881年に市民の祭りとして復活したが、日中戦争が始まった1937年を最後に自粛され、45年には米軍の空襲で9両の山車すべてが焼失。一方、対面で受け継がれてきたお囃子は、わずかに中市場町の石橋(しゃっきょう)車のお囃子が残り、七間町の橋弁慶車のお囃子は2010年の名古屋開府400年記念「大山車まつり」有志によって復元されていた。
市教委が昨年7月、東照宮祭のお囃子について市民から記録や記憶を募ったところ、18人から約30件の情報が寄せられた。
今回復活した京町の小鍛冶車のお囃子は、お囃子方だったお年寄りの協力で、戦後まもなく作られた譜面や演奏が録音されたテープなどが寄せられ、同市を拠点に各地の祭りで活躍する助っ人集団「二番永田組」の木村哲央さん(48)らが中心となって復元させた。
この日は、二番永田組の組頭・矢沢新吾さん(49)らメンバー4人が、笛や太鼓、鼓で神楽、車切(しゃき)り、人形のお囃子3曲を華やかに演奏。映画監督の森零(ぜろ)さん(50)が復元までの過程を追ったドキュメンタリーも上映された。
会場には、「子どもの時に和泉町の雷電車で太鼓をたたいた」という大西嘉七さん(93)ら、戦前の東照宮祭を知る人たちをはじめ約200人が集まり、復元されたお囃子を懐かしそうに聞いていた。
東日本大震災から間もなく4年を迎えるのを前に、追悼イベント「岐阜で想(おも)う3・11」が8日、岐阜市日ノ出町の岐阜高島屋前で行われた。震災を忘れないためにと、ドキュメンタリー映画の上映会や東北地方の物産販売などがあり、買い物客らが被災地に思いをはせた。
同イベントは、若者の就労支援をするNPO法人「コミュニティサポートスクエア」(杉浦陽之助理事長)が主催。岩手県南三陸町の災害ラジオ局「FMみなさん」を舞台にしたドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ2014」を上映後、監督の梅村太郎さん(45)が、作品への思いを語った。
映画は約10か月間、数百時間にわたってカメラを回し続け、ラジオ局のスタッフが被災者を元気づけようと奮闘する姿を追った。今回は2011年版に続く第2弾だ。梅村さんは「震災後の南三陸町でラジオがメディアとして温かく感じた。人の声だから包み込むものがあるのかもしれない」と語り、「映画を通して震災を風化させない手助けができれば」と話した。
また、南三陸町から直送されたホタテ焼きや石巻焼きそばが人気を集め、各300食が完売した。岩手県石巻市から避難して、中津川市内で石巻焼きそばを屋台販売する須田裕司さん(63)は「忘れられてしまう震災の記憶を一日でも遅らせたい」と話した。
同日販売された収益金のうち映画入場料は南三陸町に、物産販売分は石巻市の商店街へ寄付される。
県北アルプス山岳遭難対策協議会の民間救助隊・北飛山岳救助隊などが8日、飛騨市神岡町の神岡警部交番にある「人工登はん壁」(高さ18メートル)で、ザイルを使った懸垂降下訓練などを行った。
同救助隊は現在、20~60歳代の隊員36人が所属しており、仕事を持ちながら、山岳遭難の救助要請があれば対応している。
訓練には、同救助隊員と県警山岳警備隊飛騨方面隊員の計17人が参加。初参加の救助隊員もおり、警備隊員や北アルプスでの経験が豊富な先輩救助隊員から「もっと右に寄って」「バランスを取って」などとアドバイスを受けながら、壁を下りていた。
近年、北アルプスでは山岳遭難が相次いでいることから、特に冬山遭難に備えた山岳技術の習得が必要となっている。袖垣吉治隊長(65)は「我々の出動が無いことがベストだが、初めての隊員もおり訓練は必要。高さの恐怖を克服しながら、技術を習得してもらいたい」と話していた。
札幌市で14日に開幕する世界女子カーリング選手権を控え、ロシア代表チームが名寄市の道立サンピラーパークで事前合宿中だ。合宿は12日までの予定で、9日からは本橋麻里選手(LS北見)、吉田知那美選手(同)や大学生らの混成チームとの練習試合も行われ、一般見学も可能という。
ロシア代表チームは、昨年の世界選手権3位の強豪。合宿は道が打診して実現した。コーチのスベトラナ・カラルブさん(51)は「氷の品質が高い。ホテルからも近く、悪い点は全くなかった」と、合宿地の名寄について語った。
アンナ・シドロバ選手は「景色がきれいで雰囲気も明るく、落ち着いて練習できる。世界選手権では優勝を目指したい」と話している。
JRグループの14日のダイヤ改正に伴い、運行が終了するJRの寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪―札幌)と定期運行を終える「北斗星」(上野―札幌)を撮影しようと、ダイヤ改正前最後の日曜日となった8日、沿線には多くの鉄道ファンが訪れた。
北海道長万部町のJR室蘭線静狩駅付近の撮影スポットでは、北海道らしい雄大な風景の中、両列車を立て続けに撮影できるとあって、列車の通過前には約20人の鉄道ファンが詰めかけ、通過する列車にシャッターを切っていた。岡山県玉野市から来た会社員(47)は「なくなると聞いて約20年ぶりに北海道へ撮影に来た。最高の写真が撮れました」と笑顔で話していた。