社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
引っ越しといえば、物件探しから各種手続きまで、面倒なことばかり…と思いきや、なかには好き好んで引っ越しを繰り返す人たちがいるらしい。「住めば都」は、なぜ彼らに通用しないのか。
「家賃は出費のなかで一番のムダ」と話す女性Aさん(29)は、蹴破れそうに薄いドアの向こうから笑顔で迎えてくれた。都内の調布、永福町、森下、菊川、幡ケ谷。ずっと京王線沿線で引っ越しを重ねてきた。
「京王線沿線は栄えすぎてないというか、ちょっと田舎臭がするところがいい。中目黒とかおしゃれなところは、疲れそう」
築40年。外観は、失礼ながら「ボロアパート」。が、古い家のほうが広いし家賃も安いから、と本人は気にしていない。毎月毎月出ていく家賃を最低限に抑えるため、たどりついたのが今の部屋。これまで契約を更新したことがない。更新料なんて、ムダの極み。「引っ越し費用のほうがかかるのでは?」と思うが、引っ越すたびに家賃が低い家を選び、2年住んだら元が取れるようにしてきた。
作業は引っ越し業者に頼むが、費用は2万円台に抑える。コツは、平日に設定し、時間帯を業者の都合に合わせる「時間フリー」で頼むこと。
引っ越しの常連というから、どんなにか荷物が少ないだろう、と興味津々で部屋を訪ねたが、ベッド、テーブル、イス、本棚、机、台所のチェストと一通りの家具がある。いたって普通。そのうえカメラマンなので、撮影機材も多い。それでも引っ越すたび、「断捨離」が進んだ。
もともと捨てるのは苦手だが、今はだいぶうまくなった。初めは断捨離上手な友達に手伝ってもらった。ためこんだ紙袋や着古したTシャツをばっさり捨てられ、シュンとしたのは一瞬。本当に好きなものだけに囲まれる生活になり、すっきりした。
2人目の引っ越し好きは、元自衛官で、キックボクサーの能見浩明さん(30)。親の都合による引っ越しも合わせると、これまで25回は引っ越してきた。
荷物は衣装ケース二つのみ、と聞いて、映画「レオン」を思い出した。鉢植えとトランク一つで、転々とする殺し屋。引っ越し人生のベースができたのは自衛隊にいた頃。ひと部屋3〜16人の共同生活なので、もともと持ち込める荷物が限られる。災害が起きれば2時間後にはザック一つで出発。最低限の物で暮らす生活が染みついた。
衣装ケースの中身は、タオル数枚、バスタオル2枚、下着上下各5枚、パジャマ代わりのスウェットとジャージーの上下、デート用のジャケットとデニム。…
九州電力は18日、臨時取締役会を開き、玄海原発1号機(佐賀県玄海町)の廃炉を正式決定した。1号機は10月で運転開始後40年となる。運転継続には新規制基準を満たす安全対策で巨額の投資が必要となるため、採算に合わないと判断した。中国電力も同日、運転開始から40年以上が経過した島根原発1号機(松江市)の廃炉を決める。
廃炉を決定後、九電の瓜生道明社長は佐賀県と玄海町などを訪れて方針を説明。中国電の苅田知英社長も島根県と松江市に報告する予定だ。地元自治体にとっては固定資産税などで税収減となるが、廃炉を容認し安全に万全を期すよう求めるとみられる。
山口県沖の瀬戸内海や日本海で、ウニやアワビなどの密漁が後を絶たない。現行犯での逮捕が難しく、逮捕されても罰金刑で済むなどの問題が背景にあるようだ。
「雇用主から『捕まっても罰金は俺が面倒を見る』と言われていた」。1月、山口地裁での公判。県沖の瀬戸内海でカワハギを密漁したとして漁業法違反などに問われた男は、常習的な密漁の実態を語った。逮捕を覚悟のうえでの密漁だったが、2月に出た判決は、罰金30万円、1年以下の懲役に執行猶予が付いた。
瀬戸内海の周防灘や伊予灘には、無許可で潜水器漁業を行う密漁グループが、四国などから毎晩のように現れる。県水産振興課によると、密漁船は夜、姿を隠すために無灯火で航行し、漁をする。県や海上保安部の取締船に気づくと、時速約100キロの猛スピードで逃走。取締船に向けて強い光を照射し、追跡を妨げることもあるという。
密漁グループが狙うのは、ウニやアワビ、サザエ、ナマコなど。保護対象になっている産卵期のナマコや、漁業者らが一つ90円ほどで稚貝を購入して放流しているアワビまでも奪う。
密漁された魚介類であっても、仲買業者が「(密漁品かどうか)知らない」と言えば確認しようがなく、市場で取引される。安価な漁獲物が大量に持ち込まれると価格が大きく変動するため、漁業者らにとっては死活問題となる。
県によると、密漁によって少なくとも年間約3億円相当の水産資源が県沿岸から持ち去られている。県は密漁グループの拠点港を把握しているが、それ以外にも密漁船がいるとみられ、担当者は「実際の被害額はこの2、3倍に上るのではないか」とみている。
防府市沖で漁を行う漁業者らは、一帯のナマコを守ろうと、2013年から夜間に自警船を出している。乗り込んでいる男性(68)は「一度被害に遭うと、ナマコが全然いなくなってしまう。軽油代などを国の補助金で賄っているが、交付期限は来年5月まで。交付が途絶えれば、自力で続けていくしかない」と語った。(内山真理恵)
神戸市は17日、松下麻理・広報官(53)が3月末で退任し、広報専門官として、新たに英国人の市国際交流員ルイーズ・デンディさん(25)を採用すると発表した。
松下さんは神戸市内のホテルの広報課長を経て、2010年に市の広報専門官に就任。市の制度やサービスを紹介した「暮らしのサポートブック」の作成などに携わり、13年には部長級の広報官に昇格した。4月からは映画撮影などの誘致に取り組む「神戸フィルムオフィス」副代表を務めるという。
デンディさんは英国・バーミンガム大卒。11年8月から神戸市内の小中学校で外国語指導助手を務め、13年8月から市の国際交流員として、庁内の文書の翻訳などに取り組んできた。語学が堪能で英、仏、独語など計6か国語をマスターしているという。
無料通信アプリ「LINE(ライン)」でいじめを受け、その後自殺した熊本市の県立高校1年の女子生徒=当時(15)=の母親は18日、熊本県内の自宅で記者会見し「娘の死で想像できないくらいの悲しさ、苦しさの中にいた。これからの新入生が同じような思いをしないようにと強く願う」と言葉を詰まらせながら訴えた。
母親によると、女子生徒は2013年4月に入学し、寮生活を始めた。翌5月以降、同じ寮の女子生徒に、身体に危害を加えると脅すような言葉をラインに書き込まれるなどのいじめを受けた。
実家に帰省中の8月17日朝、自宅で死亡しているのが見つかった。