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「笑顔は世界共通のコミュニケーション」「笑顔の大切さを伝えたい」――。「笑顔」をテーマに被災地支援に取り組むNPO法人「メリープロジェクト」(東京都)が、阪神大震災20年に合わせて絵本「はーい にっこり!」を出版した。主人公メリーちゃんと出会った動物たちが笑顔を取り戻していくストーリー。メンバーは「言葉が通じなくても、笑顔で心がつながるすばらしさを知ってほしい」と話している。(浅野友美)
メリープロジェクトは「あなたにとってメリー(楽しいこと、幸せなとき、将来の夢など)とは、何ですか?」をテーマに、NPO代表のグラフィックデザイナー・水谷孝次さん(64)らが1999年から展開している活動。
水谷さんは、阪神大震災直後に、倒壊した阪神高速などをモチーフにした公共広告をデザインし、2002年にはポートアイランドのヒマワリ畑を背景に、市民500人の笑顔を撮影した写真集も手がけた。
笑顔の写真パネルを、新長田の再開発の工事現場のフェンスに使用する活動や、東日本大震災の被災地の子どもたちの笑顔を傘やたこにプリントするイベントも行った。
絵本の文とデザインを担当したのは、メンバーの一人で宝塚市出身の河野通子さん(26)。阪神大震災20年をきっかけに「震災で気付かされた笑顔の大切さを全国に発信したい」と、幼児向けに制作し、水谷さんが監修した。
泣いているウサギや、怒っているライオンが、主人公メリーちゃんと出会って笑顔になっていく物語。しおりとして紙人形のメリーちゃんが付いており、裏表で表情の変化を楽しめるほか、ミラーシートで読者の笑顔を映し出す工夫もされている。
河野さんは「笑顔でみんなが協力し、戦争や環境破壊、貧困などの問題が解決して地球が一つになれるように願いを込めて作った」と話している。
オールカラーで24ページ。定価1188円(税込み)。全国の書店などで販売中。問い合わせは同NPO(03・3478・1931)へ。
ドイツの考古学者ハインリヒ・シュリーマンがギリシャ・ティリンス遺跡を発掘した際に製作した報告書の原画資料28点を初公開する特別展「ギリシア考古学の父 シュリーマン」の開会式が14日、天理市の天理大付属天理参考館で行われた。関係者約50人が遺跡の平面図、土器や壁画のスケッチに見入った。一般公開は15日~6月8日。
ティリンスは紀元前14~12世紀に栄えた城塞遺跡で世界遺産に登録されており、シュリーマンが1884、85年に発掘を行った。シュリーマンの鉛筆書きや画家が描いた絵が残る原画資料は天理教の中山正善・2代真柱が1960年頃イギリスの古書店で購入し、未公開のまま保管されてきた。
会場では、人物や牛がカラフルに描かれた壁画片のスケッチや、シュリーマン直筆の添え書きがある土器片の図画、宮殿跡や城塞が記録された平面図などが公開された。招待されたインゴ・カールステン大阪・神戸ドイツ総領事は「資料が大切に保存されてきたことが伝わってきた。広く公開されることは喜ばしい」と話していた。
火曜休館(5月26日は開館)。午前9時30分~午後4時30分。一般400円、小中学生200円。問い合わせは同館(0743・63・8414)へ。
加賀市の新しいご当地グルメ「加賀カニごはん」が、今月から市内の飲食店7店で販売されている。地元の橋立漁港で水揚げした香箱ガニと同市産コシヒカリを使用したランチで、各店は北陸新幹線開業で首都圏から訪れる観光客にもアピールしたいとしている。
あんかけカニごはんや、洋風の玄米カニリゾットなど店ごとに異なるカニごはんに、あえ物や酢の物など小鉢5種と加賀棒茶をセットにした。器は、地元作家が新メニューに合うように制作した九谷焼や山中漆器を使う。各店1日5食限定のランチで、値段は1800円(税込み)。
同市小菅波町の「くいもん家 ふるさと」では、小さな5種類のすしに、石の上で焼いた香箱ガニをソースにして食べる「石焼カニずし」を提供する。同店を訪れた同市松が丘、中尾岑生さん(70)と良子さん(68)夫妻は「カニとすしの組み合わせがおいしくて大満足。ほかのお店のカニごはんも食べてみたい」と笑顔だった。
市は今後、公式ホームページを開設し、パンフレットも作成するほか、首都圏で発行される旅行雑誌にも掲載してPRする。市観光交流課首都圏戦略室の担当者は「香箱ガニに限らず、全て地元産にこだわった新メニュー。新しいブランドになるよう全国に発信したい」と意気込んでいる。問い合わせは同室(0761・72・7900)。
12日に投開票された知事選で3選を果たした現職の荒井正吾氏(70)は14日、県庁で、当選後初めて記者会見を開いた。荒井氏は大阪のベッドタウンとして発展してきた県の歩みの軌道修正を加速させ、今後の4年間で「働いて良し、暮らして良し、訪れて良しの県にしたい」と語り、〈脱ベッドタウン〉への意気込みを示した。(川口崇史)
記者会見で荒井氏は大阪のベッドタウンのままでは県内の地方創生は進まないという考えを示した。さらに、「国は若者の雇用を地方に発生させることが、地方創生の大きな柱だとしている。今、動き出している地方創生の取り組みを、奈良県は3年前からやっている」と強調。「2期8年間で、205の企業を誘致した」と胸を張った。
また、「地方にとって身近な産業は観光。奈良には雇用が増える余地はかなりある」と、従来通り観光産業の発展に全力を注ぐ考えを示した。「奈良の観光が発展しなかったのはホテルや旅館の客室数が全国でも少なかったから」と、奈良市の県営プール跡地で進めている国際高級ホテルの誘致実現に意欲をみせた。
選挙戦では、「県政の刷新」を掲げる前生駒市長の山下真氏に約5万6000票差まで迫られた。奈良市や生駒市などでは山下氏の得票を下回ったことについて、「批判票であれば耳を傾けなければいけないと思う。どこに批判があるのか、分析をしたい」と、結果を受け止めた。
また、告示20日前に表明した、関西広域連合への防災と観光分野での部分参加の公約については、「議会の承認が必要。6月か9月議会に諮ることになると思う」と見通しを示した。
「3期目が締めくくりになるのか」との質問には、国際高級ホテルの誘致や、県南部の3病院統合などの事業に触れながら、「できるだけ仕上げていきたい。3期で終わるかどうかは、今後の政治状況」と述べるにとどまった。運輸官僚時代には新幹線の担当だったこともあり、「仕上がりといえば、リニア中央新幹線の駅が私の任期中に県内に決まってくれればいいと思う」と語った。
次の選挙は74歳で迎えることになる。「貢献できなくなれば引き下がることが、公職にあるものの基本的な立場だ」とした。
民間の飼い犬で、府警の要請を受けて事件現場などに出動する「嘱託警察犬」の任命式が14日、府警察学校(伏見区)であった。
昨年11月の競技会を勝ち抜いたシェパードやトイプードルなど28頭。来年3月までの任期中、行方不明者の捜索や犯人追跡、人が多く集まる場所での不審物の探索などにあたる。
式では、遠藤雅人・刑事部長が「『鼻の捜査官』として活躍してほしい」とあいさつ。嘱託4年目を迎えるトイプードル「モッチ」(雄、7歳)の指導員・斎藤美冠さん(36)は「市民の安全のため、能力を最大限に引き出してあげたい」と話した。
府警によると、嘱託警察犬は昨年58回出動。これとは別に、府警が直接飼育する「直轄警察犬」も6頭いる。