社会そのほか速
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◇大正・昭和の美大生作品 香美で展示
大正、昭和期を中心に女子美術大学(東京、神奈川)の学生らが制作した刺繍(ししゅう)作品を紹介する企画展「刺繍をまなぶ」が、香美市立美術館(香美市土佐山田町)で開かれている。米・サンフランシスコ万博(1915年)に出品された作品など約65点が展示されている。5月10日まで。
同館によると、女子美術大学は1900年(明治33年)の開学時から、学生が刺繍を学ぶ授業があり、多くの作品が資料として残されているという。今回の企画展は、その一部を楽しんでもらおうと、同美術館が同大学に働きかけ実現した。
滝や雪景色、果物などを描写した作品から、訪問着や袋帯などの和装品、凹凸のある抽象的な作品まで様々。同万博に出品された「刺繍孔雀図衝立(くじゃくずついたて)」(共同制作)は、手本となった絵画と並んで展示しており、孔雀の頭や体が金や銀の糸などで表現されている。
同館の都築房子館長は「絵画と見間違うばかりの繊細な作品も多い。ぜひ近づいて見てほしい」と話している。
月曜休館(5月4日は開館し、同7日休館)。一般510円、高校生以下無料。問い合わせは同館(0887・53・5110)。
徳島市の観光資源である阿波おどりを身につけ、県内外に魅力を発信してもらおうと、市に今年度採用された新人職員が9日、研修の一環で阿波おどりを体験した。
踊りの歴史などを学んだ後、有名連に所属する先輩職員と市のイメージアップキャラクター「トクシィ」に教わりながら練習。「右手が出たら、右足を前に」「腰でリズムを取って」などとアドバイスを受け、楽しみながら汗を流していた。
阿波おどりを踊ったのは初めてだという尻池華香さん(23)は「足の運び方が思ったよりも難しく、苦労した。いつかは本番でも踊れるよう、少しずつうまくなりたい」と話していた。
参加した65人のうち、未経験者は6人。8月の本番で踊った経験がある職員は11人だった。
志賀町上棚(うわだな)の来入寺(らいにゅうじ)で、ミズバショウが見頃を迎えている。
ミズバショウはサトイモ科の多年草で山地の湿原などに生える。白い花のように見えるのは、つぼみを包む「苞(ほう)」で、苞の中央にある緑色の円柱状の部分が花にあたる。同寺には約1000株のミズバショウがあり、今年は例年より1週間ほど早い3月末から純白の苞が開き始めた。今月いっぱいは楽しめるという。
奈良県や京都市の寺社などで、油のような液体がかけられたとみられるシミが相次いで見つかった事件を受け、県警は9日から寺社の巡回強化に乗り出した。
岩出署では、署員4人が岩出市の根来寺や紀の川市の粉河寺を訪れ、建物をチェック、異常がないことを確認した。生活安全刑事課の蔭地清治巡査部長(32)は「いつどの寺社が標的になるかわからない。巡回の回数を増やしたい」と話した。
根来寺僧侶の西川隆規さん(46)は「被害にあった奈良県の寺社からそれほど離れておらず、他人事ではない。職員一丸で警備にあたりたい」と気を引き締めていた。
開創1200年記念大法会が行われている高野町の高野山では、橋本署や高野幹部交番の警官が警戒にあたった。人通りが少ない夜間の巡回を特に強化する。
県教委によると、9日午後5時現在、県内の寺社でシミが見つかったという報告はないという。
◇高取・長円禅寺 子規の子孫講演
釈迦の誕生日とされる8日、県内の寺社では、お祝いの法要「花まつり」が営まれた。
高取町出身の俳人・阿波野青畝(せいほ)の墓や句碑がある同町の長円禅寺では、法要の後、俳人・正岡子規の子孫、明さんが講演した。
明さんは、子規が奈良市の東大寺近くにあった旅館に泊まって柿を食べていた際、鐘の音を聞いたことが、代表句「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」につながったとの説を披露した。
さらに寝たきりになっても創作を続けた晩年を紹介し、「子規は『病気を楽しむ境地にならなければ病人ではない』と言うほどのプラス思考だった。この明るさを浸透させて、元気に人生を送ってほしい」と呼びかけた。
明さんの妻で、ソプラノ歌手の祐子さんによるコンサートもあり、本堂に響く高らかな歌声に、約110人の参拝者が聞き入った。
柳塘(りゅうとう)正勝住職は「お釈迦さまの誕生日を華やかに祝えてよかった」と話した。
奈良市の東大寺や興福寺などでも、釈迦の誕生仏に甘茶をかけたり、法要を行ったりして、その遺徳をたたえた。