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昨年に続き蒲郡市での開催が決まっている「第5回全国ご当地うどんサミット2015in蒲郡」について、蒲郡商工会議所に事務局を置く同サミット開催委員会は、会期を初めて2日間に拡大し、11月7、8日に開くと発表した。会場は昨年のラグーナ蒲郡から市街地に近接した蒲郡港竹島ふ頭(港町)周辺に変更する。
昨年の第4回大会では24団体が出展し、1日で過去最多の約2万人が訪れた。今大会について、同委員会では25団体の出展を予定し、2日間で5万人の来場を見込んでいる。
サミットは2011年に滋賀県東近江市で始まり、第3回大会で同会議所青年部などが組織する「蒲郡シティセールスプロジェクト ガマゴリ・ら」が出展した「ガマゴリうどん」が初出展で初のグランプリを獲得し、人気に火がついた。サミットでは国内産小麦を使ったご当地うどんが集結し、模擬店で提供。来場者がお気に入りのうどんに投票し、順位を決める。
道内に生息するヒグマが、100年以上前と比べて肉を食べる割合が減り草食化していることを、北海道大学の森本淳子准教授(森林生態系管理学)らのグループが突き止め、英国の科学雑誌に掲載された。明治、大正期の開発により、動物性の餌を摂取する機会が減った可能性があるという。森本准教授は「現在の道内のヒグマは栄養を補給するために、農地などに出没する機会が増えることも考えられる」としている。
グループは、ヒグマの骨などにわずかに含まれる元素の割合を調べる安定同位体分析という手法で食性を推測。道南と、知床を含む道東のヒグマ343頭を対象に、道内の開発が始まる1920年以前と、開発初期の31~42年、開発を終えた後の96年以降に3分類し、骨などに含まれる炭素や窒素、硫黄を調べた。
この結果、20年以前よりも96年以降のヒグマは明らかに肉を食べる割合が減っていることが判明した。
道南では陸上動物(昆虫を含む)を食べる割合が55・8%から5・2%、道東で64・1%から8・4%に減少。サケを食べる割合も道南で3・2%から0%、道東で18・7%から8・2%に減っていた。アラスカのヒグマは約30%の餌がサケといい、道内のヒグマの草食化は顕著という。
森本准教授は「草食傾向を示す個体が増えている詳しい原因は不明だが、河口部での漁業や開発のため、サケが取りにくくなったほか、オオカミの絶滅で、死んだり弱ったりしたシカに遭遇する機会が減ったことが推測される」と分析している。
子育て世代の移住を促すため、津和野町が建設していた「つわの暮らし推進住宅」計5棟が完成し、入居が始まった。25年間住み続ければ、入居者に敷地ごと無償譲渡する条件で、町は2015年度も同町中川に3棟を整備する。
同住宅は木造平屋の一戸建て(約95平方メートル)で、ほぼ高津川流域産材で建築。間取りや外観は入居者の希望を取り入れて、青原地区に3棟と左鐙地区に2棟を初めて建設した。
小学生以下の子供を持つ世帯に限って入居者を公募したところ、北海道や九州などからも問い合わせがあり、地元住民も加わった審査委員会で地域活動に対する考えなどを聞いて、益田市や東京都、兵庫県からの移住希望者5世帯21人を選んだ。
家賃は月額3万円で、町内の建設会社や設計事務所などでつくる特別目的会社が25年間は指定管理者として維持管理する。事業費は25年間の維持管理費を含めて1億5900万円。
町は14年度からの5年間で、希望する地域に計25棟を整備する方針で、町つわの暮らし推進課は「子供のいる世帯が減っており、若い人が地域に入ることで活性化につながることを期待したい」としている。(熊谷暢聡)
日本とスペインの交流400周年を記念する、特別展「スペイン 奇跡の恐竜たち」が大阪市立自然史博物館(大阪市東住吉区)で開かれている。小説「ドン・キホーテ」の舞台で世界有数の恐竜化石の発掘地である、スペイン中部の「カスティーリャ=ラ・マンチャ州」内で見つかった肉食・植物食恐竜、鳥類の化石が並ぶ。これらの化石を発掘した同展の監修者であるマドリード自治大のホセ・ルイス・サンス教授と、スペイン国立通信教育大のフランシスコ・オルテガ教授に同展の魅力を語ってもらった。(増田弘治)
「――ラ・マンチャ州」には、ラス・オヤスとロ・ウエコという2大発掘地がある。同展で目を引くのが、ラス・オヤスで見つかった鳥類の化石だ。
鳥類が恐竜から進化した過程を研究しているサンス教授は、「祖先が同じ動物の骨には、長い時間をかけた進化の後でも祖先の骨にあった特徴が残る。骨格の分析に加え、羽毛の化石を詳しく調べたことで、『鳥は肉食恐竜から進化した』ことが定説になった」という。
鳥は大きくわけて4段階で進化を遂げてきたとされる。〈1〉体温が逃げないように羽毛が生えた〈2〉前脚の羽毛が進化して羽ができた〈3〉肩の関節が横向きになり、羽ばたけるようになった〈4〉「小翼羽」と呼ばれる羽が翼の中央部分に発達、飛行を細かく制御できるようになった――という。
〈1〉、〈2〉の段階の化石は主に中国で見つかり、〈3〉にあたるのがドイツで発見された「始祖鳥」だ。〈4〉の化石については、ラス・オヤスで発掘された。同展では、「進化のつながりを証明するパズルのピース」(サンス教授)となった小翼羽を持った鳥の先祖たちの化石を見ることができる。
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オルテガ教授は、古生物研究の専門家。恐竜が栄えた白亜紀(1億4500万~6600万年前)のスペインは、アフリカ北西沖の大西洋に浮かぶカナリア諸島付近にあったとし、「化石でみつかる動植物の種類、岩石が含む物質の分析によると、当時は亜熱帯の気候だった」と指摘する。
鳥類のほか、ラス・オヤスで見つかったのが、肉食恐竜「コンカベナトール」(体長約6メートル)で、今回は、実物の全身骨格が展示されている。腐りやすく、化石になりにくい皮膚やうろこ、足の裏の肉球の様子が、保存状態が良いため、はっきりわかる。
オルテガ教授が注目するのは、肋骨(ろっこつ)の間にある細長い骨の化石だ。これまでの分析から、この骨はコンカベナトールが丸のみにした肉食恐竜の尾の可能性があるという。同展の目玉の一つだ。
同教授は「1990年代まで、スペインは古生物研究の『空白地帯』だった。今では、コンカベナトールの発見などで世界的に注目されている」と話す。
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もう一つの発掘地で、白亜紀後期の地層が広がるロ・ウエコでは、長い首と尾で体長20メートル近い大きさの植物食恐竜「ティタノサウルス類」の化石が大量に見つかり、複数の個体が確認されている。オルテガ教授は「洪水や地滑りが起き、一緒に土砂に埋まった可能性がある」と話す。今回は、大腿(だいたい)骨や背骨などが展示されている。
ティタノサウルス類の背中には、楕円(だえん)形で板状の骨(皮骨)があった。
皮骨の役割を研究しているのが、大阪市立自然史博物館の林昭次学芸員。ティタノサウルス類の皮骨をCT(コンピューター断層撮影法)で観察すると、骨が溶かされた結果できた空洞が確認されたという。林学芸員は「現世のワニにも皮骨があり、ミネラル分が不足すると中身を溶かして血液中に供給している。ティタノサウルス類も同じ仕組みで皮骨を使っていたと考えられる」と話す。
5月31日まで。入場料、休館日などについては、大阪市立自然史博物館(06・6697・6221)や公式HP(http://spain-dino.jp/)で確認できる。
県薬事衛生課は9日、食中毒が起きやすくなるシーズンを前に、県内の食肉販売店や飲食店などの食品衛生調査を始めた。
年4回調査を行っており、この日は、白山市幸明町の「アピタ松任店」で、肉をスライスしてトレーに並べる食肉加工室の衛生状態を調べた。県の食品衛生監視員2人が、包丁やまな板、冷蔵庫の取っ手や蛇口のハンドルについた肉の組織量などをチェックし、衛生状態を「良好」と判断した。
県内では2月、かほく市の飲食店で食事をした客のうち、3人からカンピロバクター属菌が検出され、県などが注意を呼びかけている。
同課は5月29日までに、保健所をもつ金沢市以外の県内約1000施設の調査を終える予定。担当者は「消費者側も、焼き肉店などではしっかり加熱して食べるよう心がけてほしい」と呼びかけている。