社会そのほか速
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何これ?
真っ暗な海の中で、ライトに照らされた先に現(あらわ)れた謎(なぞ)の生物。名前を「ウミサボテン」と言います。クラゲやサンゴと同じ仲間の刺胞(しほう)動物です。みなさんが夏に行く、海水浴場にも生息していて、この個体(こたい)も、ある海水浴場で採集(さいしゅう)したものです。
でもなぜ、あまり知られていないのか――。それは、夜行性だからなんです。夜間は40センチを超えるほど伸長(しんちょう)しますが、日中は10センチ以下に縮(ちぢ)んで砂(すな)の中に隠(かく)れてしまい、見つけられることはほとんどありません。
鳥羽水族館でも昨年の夏、ウミサボテンの展示(てんじ)を試みたのですが、夜行性である彼(かれ)らを開館している昼間にどうやったら見てもらえるか……。担当(たんとう)である私は頭を悩(なや)ませた末、あることを思いつきました。ウミサボテンの「体内時計」を狂(くる)わせたら、開館中に伸びてくれるのではないか。早速、水槽(すいそう)の照明を昼夜逆転(ぎゃくてん)したところ、なんと2日後には開館中にニョキニョキと伸びてきたのです。ちょっとしたひらめきが、功(こう)を奏(そう)すこともあるのですね。
※文・写真とも飼育(しいく)研究部の辻晴仁(つじはるひと)さん
テストは昨年4月~7月、道内の全ての公立小中学校1749校の小5と中2計8万5223人が参加して行われた。昨年11月に公表された全道平均は、中2男女が全国最下位、小5男子は44位、同女子は46位だった。
今回公表した市町村規模別では、いずれも全国平均を下まわった。道内で比較すると小5男子は町村、小5女子と中2女子はへき地が最も高かった。中2男子は大都市・中核市が最も高かった。
管内別で体力向上の目標を設定している学校の割合は、小学校では檜山が96・0%と最も高く、札幌市を含む石狩が59・0%と最も低かった。道教委は「へき地や町村は児童、生徒数が少ないため目標が浸透しやすく、大都市・中核市との差につながったと考えられる」と分析している。
Qは札幌では珍しい“二毛作”の営業形態。同じ店舗を使い、昼の部はラーメン専門店、夜の部は焼き鳥店になるのだ。昼と夜では経営者も異なる。
昼の部、ラーメンQの主は平岡寛視(ひろし)さん(33)。兵庫県出身の平岡さんは、プロスノーボーダーとしての顔も持つ。冬は道内や海外の雪山で滑り、夏はラーメン店で働く生活を長く続けてきた。
「ラーメンづくりの奥深さにも引き込まれ、お世話になった親方たちやラーメン界へ恩を返したい」と、独立を決意。「自分の店が、若いスノーボーダーの夏場の仕事の受け皿になれたらうれしい」と、後進への思いもにじませる。
Qのラーメンは吟味に吟味を重ねた素材でつくる、しょうゆ味の清湯と塩味の「白湯(ぱいたん)」が2本柱。そこにトッピングや限定ラーメンが加わる。「北海道と故郷の兵庫を結ぶという意味で、おすすめは清湯です」と、平岡さん。
清湯のだしは北海道唯一の地鶏「新得地鶏」、さらに「知床鶏」のガラを要に、昆布や煮干しほか多様な魚介、香味野菜が脇を固める。しょうゆは兵庫県たつの市で伝統的な製法を続ける「末廣(すえひろ)醤油」のものを4種類使用。緻密な計算と組み合わせの下で、すべてが一つにまとまり、美しい円を描いている。そんな味わいなのである。
麺は2種類の小麦粉をブレンドした特製のストレート麺。小麦の香りと喉越しを重視しているという。
具にはしっとりした豚と鶏のチャーシュー。好みでユズをトッピングできる。ちなみに白湯は、長時間煮込んだ鶏のまろやかなうま味と、もっちりした平麺の相性の良さを感じさせる。
Qで感激したことが、もう一つ。サイドメニューに野菜があるのだ。ピクルス風のニンジンサラダ、日替わりの野菜のスムージーは、女性客から好評だ。
店舗はビルの地階にあり、ラーメン店のイメージを良い意味で覆す、ゆったりとして緑の多い空間。女性でも気兼ねなく過ごすことができる。(文・小西由稀 写真・赤塚愛実)
【住 所】 札幌市中央区北1西2、りんどうビル地下1階 (電)011・212・1499
【営業時間】 午前11時~午後3時(月~水曜のみ午後5時~7時30分も営業)。日曜休
【主なメニュー】 「清湯醤油」750円、「白湯塩」850円、ニンジンサラダ、スムージー各100円、チャーシュー丼380円
※メニュー、価格などは変更されている場合があります。
「時間的に厳しい。擁立作業は今後もうしない」。1月下旬、民主党鹿児島県連の泉広明幹事長は、鹿児島市内で開かれた常任幹事会後、県議選(定数51)への対応について沈痛な面持ちで記者団に語った。
県連は前回、公認候補を3人(うち新人2人)擁立。唯一、当選した青木寛・県連代表(66)は今期限りで勇退するため、県連は「議席死守」を掲げて複数に声をかけてきたが、承諾は得られなかった。同県議選の公認がゼロになれば、1998年の結党以来、初めての事態。
泉幹事長は「じくじたる思い。無所属の方が活動しやすいということなのだろう」とため息をつく。今後は、すでに推薦を決めている無所属新人の当選に全力を尽くすという。
1月中旬、石川、岐阜両県と中部運輸局などが香港のメディアと旅行関係者に北陸を含む広域観光ルートを紹介するツアーを開いた。新幹線開業を前に、仏ミシュラン社のガイド本で高く評価される白川郷や兼六園、飛騨高山などを結ぶ「北陸飛騨3つ星街道」を紹介するのが狙いだ。
香港最大手の旅行会社「EGLツアーズ」のウォン・ヒルソンさん(26)は、兼六園の雪吊りを眺めながら、「日本の伝統文化や暮らしに触れられる金沢や岐阜などを巡るルートが今後、選択肢に入ってくるだろう」と実感を込めた。
新幹線開業効果を最大限享受するため、沿線自治体や旅行会社は、県境を越えた広域観光ルート作りを急ピッチで進めている。
阪急交通社(本社・大阪市)は、「北陸大周遊」と銘打ち、金沢や白川郷、福井県の東尋坊、永平寺を訪ねる周遊ツアーを用意。クラブツーリズム(本社・東京都新宿区)は、茶屋街や五箇山、白川郷、善光寺など、石川、富山、岐阜、長野の4県を3日間で巡る商品の売り込みに力を入れる。
JRも広域観光圏を割安に移動できるチケットを設定。JR西日本は、第3セクター各社と連携し、週末と祝日に長浜(滋賀県)から谷浜(新潟県)までの区間で普通列車に自由に乗降できる「北陸おでかけパス」(2500円)を販売する。上越妙高(新潟県)から関西エリア(和歌山、兵庫、岡山)までの広範囲で新幹線や特急の自由席が7日間乗り放題となる外国人向けの「エリアパス」も格安で売り出す予定で、北陸新幹線を活用して周遊する範囲は一気に拡大する様相だ。
◇
北陸経済連合会は、2015年度の活動について「北陸3県が一体となって広域観光を推進する」との方針を盛り込んだ。各県単位での観光振興と並行して、北陸全体、さらに北信越といった広範囲の観光圏の確立を目指すことで、誘客面で相乗効果が得られ、経済効果が高まるとみている。
こうした視点で注目されるのが、北陸と長野との連携だ。立山黒部アルペンルートでつながる富山県と長野県は、従来から、外国人観光客の誘致を共同で行ってきた。阪急交通社も長野を含めた北信越観光圏に注目しており、4月5日から7年に1度のご開帳が行われる長野市の善光寺や金沢、飛騨高山を巡る商品の売れ行きが好調という。
新幹線開業で金沢―軽井沢、富山―軽井沢間はそれぞれ最短で100分、80分程度で結ばれ、リゾート地・軽井沢からの交通の便が格段に良くなる。軽井沢プリンスホテル(長野県軽井沢町)が1月下旬から開いている「北陸フェア」では、石川、富山両県が伝統芸能を実演したり、観光情報ブースを設置したりして、軽井沢からの誘客を狙う。
ただ、石川、富山両県の協力が進んでいないとの指摘もある。11年3月の九州新幹線開業では、九州7県が観光推進機構を設立。修学旅行の誘致や広域観光ルートのPRで協調し、成果を上げた。富山国際大現代社会学部の高橋光幸学部長(地域観光)は「広域観光圏に魅力があれば滞在時間が長くなり、経済効果も大きくなる。行政は、なわばり意識を捨てて連携を強めるべき」と提言する。